祝!「3nom」日本公開決定! ということで… 迷宮@チャンイのお話 「A desire in the desert 」 を描いているうちに どうしても書きたくなってしまった チャンイの少年期のお話。 三部作を予定しております。 タイトルは 「邂逅」 その第一部をUPします。 初めにお断りしておきますが この第一部は もちろんR指定です。 そしてかなり、禁断の領域です。 一言で言うと…BL系… こんなの、イヤ――――ッ!と 思われる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし あのチャンイの虚ろな眼を見ていると どうしても このようなストーリーを 考えざるを得ませんでした。 これは 迷宮@チャンイの 少年期のお話です。 くれぐれもお断りしておきます。 禁断の領域でも チャンイならかまわないという方のみ お読みください。 追加修正はお許しください。 では 三部作のうちの第一部(迷宮Ver.) イキます。 ・・・ ◇ ・・・ 邂逅 第一部(迷宮Ver.) 誰が成功し、誰が失敗するかなんて、神様だって予測できない。 そんな時代だ。 欲しいものは、この手で奪う。 自分がこの手に掴んだものしか信じない。 自分以外のものすべて、誰も何も信じることなんてできないのさ… 代々続いた名門の家系パク家の一人息子として生まれたチャンイは、裕福な環境の中で、わがままいっぱいに育っていた。 負けず嫌いな性格が功を奏し、優秀な跡取りとして将来を嘱望されてはいたが、もって生まれた猜疑心は、成長するにつれより深くなっていった。 いつも仕事で不在の父、そして病弱なため、寝室で静かに過ごしている母。 美しく教養のある母は、彼の自慢であり、憧れだった。 母の胸に抱かれることなく、他人の手によって育てられてきた彼は、幼い頃、庭で花を見つけると母に届けて、彼女の笑顔を見ることが唯一愛情を感じられる術であった。 その日も、父は留守だった。 父の弟である叔父が、母を見舞いにやってきていた。 チャンイ少年は、庭に咲いている花に目をとめた。 12歳にもなって、少し照れくさい気もしたが、ふと母の笑顔が見たい衝動にかられ、花を手に寝室へと向かった。 母の寝室のドアの前に立つと、中から話し声がする。 どうやら、叔父と話しているらしい。 時折、母の小さな笑い声らしきものが聞こえる。 一瞬ためらったが、チャンイは、軽くノックをして、そっとドアを開けた。 「!」 裸で叔父と抱き合う母の姿。 浅黒い男の肌と絡み合う艶めかしい白い肌に、乱れた髪が広がっている。 いつもきちんと髪を結いあげ、優しく微笑んでいた母とは、別の女がそこにいた。 その場に花をバラバラと落としたまま、彼は逃げるように家を飛び出した。 ひたすら走りぬけ、知らぬ間に町まできていた。 あの光景が頭から離れない。 酒場の前にくると、化粧の濃い女が立っていた。 チャンイは、ジロっとその女を見る。 「どうしたんだい?坊や… ふっ…あたしと遊びたいのかい?」 「ちょっと…いい身なりしてるじゃないか… どこかのお坊ちゃんだろう?からかうのはおよしよ…」 奥から、もう一人の女が声をかける。 さきほどの女がチャンイに近づいて、顎を掴んでクイッとあげさせた。 「へぇ…いい顔してるじゃないか…」 安っぽい香水のにおい。 吐き気のするような厚化粧。 男を誘ういやらしい手つき。 突然、さきほどの光景が浮かび上がり、チャンイは、女を思い切り突き飛ばした。 女は、大きくのけぞり転倒した。 「何するんだよっ!」 「お待ちったら!」 チャンイは逃げた。 女たちの罵声を遠くで聞きながら、夢中で走りつづけた。 ――このまま、消えてしまいたい… ――ちがう… ――すべてを消してしまいたい… 町はずれの荒地まできたとき、何かに躓いて、思い切り前のめりにどさりと倒れた。 地面に寝たまま、チャンイは、乾いた土の匂いを嗅いでいた。 「大丈夫?」 ふと顔をあげると、自分と同じくらいの年齢の少女が立っていた。 服の泥や草を払いながら、チャンイは起き上がる。 「大丈夫?」 もう一度心配そうに聞く少女を、チャンイは黙ったまま、見つめた。 「顔に…泥がついているわ…」 そういうと、クスッと少女は笑った。 少女の頬はピンク色に色づき、赤い唇が濡れているように見える。 白く細いうなじに、結んだ髪のおくれ毛が夕日に透けていた。 チャンイは、体の奥からものすごい衝動が湧き上がってくるのを感じた。 叩き壊したくなるような怒りと甘酸っぱいどうしようもない欲望。 「ねぇ…どうしたの?」 親切な少女は、チャンイに近づいた。 チャンイは、ぶるぶると体を震わせて、少女を見つめていた。 ――俺に… 「俺に…触れるな…」 絞り出すようにいうと、チャンイは、少女を振り切って、また走り出した。 どこをどう彷徨ったのか、夜遅く、泥だらけ傷だらけで、チャンイはふらふらと屋敷に帰ってきた。 チャンイが家を飛び出したことで、母や叔父をはじめ心配していた屋敷の者たちは、無事彼が戻って、ひとまず安堵した。 ある日、チャンイは、庭の花を手当たり次第に手折った。 そして、それを足もとに上からぱらぱらと落とすと、足でめちゃくちゃに踏みつけた。 それ以来、彼は、無口になった。 ◆ それから、数年ののち、財産を軍により没収され、失意の父が自殺、後を追うように病弱だった母も死んだ。 家に出入りし、さんざん世話になったはずの者たちは、逃げるようにして去って行った。 あの叔父は、金目のものをどさくさまぎれに持ち出すと出奔した。 すべてを失ったパク・チャンイの家は没落した。 世話になるはずだった遠い親戚の家を飛び出し放浪していたチャンイが、空き家になったかつての自分の屋敷に、わずかな思い出を求めてふらふらとやってきたこの日を、彼は一生忘れないだろう。 チャンイは15歳になっていた。 「坊っちゃん!」 懐かしい声にチャンイが振り向くと、かつての使用人だった男が、ニコニコ笑いながら近づいてきた。 日焼けした顔、たくましい体つきは、変わっていない。 ああ… たしか、屋敷で雑用をしていたな。 名前は… 懐かしさに、つい顔がほころびそうになった。 彼は、チャンイの手を取ると、うれしそうに撫でまわした。 「ワンギュですよ…お元気でしたか?」 チャンイは、ざらざらした男の手の感触に妙な気持ちがしたが、男は彼の顔を覗き込みながら人懐こそうに言った。 「旦那様と奥様があんなことになって、お坊っちゃんは、親戚にあずけられたとうかがっておりましたが…心配してたんですよ。痩せましたね…」 甘やかされ、わがままに育った没落貴族のお坊ちゃんは、親戚をたらいまわしにされた。 何ももたない一文無しの少年に周囲は冷たく、彼の心はますます荒んでいった。 そんなチャンイも、かつての使用人の優しいことばが、正直うれしかった。 「実は、こちらのお屋敷に忘れ物がありまして…いえね…隠していたものなんですよ。さぁ、坊ちゃん、一緒に…屋敷の中に入りましょう。どうせ、元は坊っちゃんのお屋敷なんですから、遠慮するこたぁ、ございませんよ」 そして、男は、チャンイをかつて自分が使っていた部屋に連れ込んだ。 彼は、ベッドの下を覗き込みながらまさぐると酒ビンを取り出した。 「あ、あった…これこれ…」 しめしめと得意げな顔をする男は、雇われていたころにくすねた高級酒を部屋に隠していたのだった。 「坊っちゃんも飲みましょう。さぁ…」 小さなグラスに琥珀色の液体が注がれる。 おそるおそるグラスに口をつけたチャンイは、焼けるような刺激に咳き込んだ。 「げほっ…げほっ…ごっ」 「おや。坊っちゃんには、強かったですかね」 彼は、チャンイを横目で見ながら、ぐいっと飲み干した。 慣れない酒のせいか、頭がぼーっとしてくる。 チャンイは、立ち上がろうとしたが、よろけて男の体にぶつかった。 すると、彼は、チャンイの腕をつかまえて自分に引き寄せた。 ねちねちといやらしい目付きでチャンイを見る。 「会いたかったよ。いいから、俺のいうことをきくんだ…」 豹変した男は、チャンイをベッドに突き飛ばした。 すごい力で、チャンイの両腕をつかんで上にあげさせる。 彼は手慣れた手つきで、するっとチャンイの下半身の衣類をすべてはぎ取った。 ――何が起こったんだ? 混乱してよくわからない。 そういえば、今までも男にへんな目で見られたことはあった。 ――でも…こんなこと… 「いやだっ!やめろっ!」 「へっ…おとなしくしろっ!いうことをきかないと…」 男は、チャンイの胸の上に馬乗りになり首を絞めた。 「く、くるしい…た、たすけて…」 ぐったりとしたチャンイの体はあっという間に二つに折り曲げられ、あられもなく局部が晒された。 ――うっ…くっ…な、何を! ――いやだ…やめろっ! 「きれいだ。お前のここ…うっとりしちまうぜ」 男が太い指に念入りに唾液をつけて、ぐるぐるとその入り口を撫でる。 「ひぃっ…っぁあ!」 おぞましい寒気が、チャンイの体を駆け抜ける。 「いやだ…いや…あ…」 「初めてだろう?優しくしてやらないとな…」 男は、ポケットから小瓶を取り出すと、中からどろりとした液体を自分の太い指に絡ませた。 そして、チャンイのピンク色の窄まりにたっぷりと塗りたくる。 「な、なにを!…めろっ!」 「なぁに、しばらくの辛抱だ。」 「あ…っや…めて…」 男は、一本の指をその窄まりにぐっと押し込んだ。 「っんあ…ぁああっ!」 「よし、いいぞ。うまそうに飲み込んでる。やっぱりな…前から思っていたとおりだな」 彼の指が中をくちゅくちゅとかき回していく。 強烈な痛みの中に、不思議な快感のポイントが潜んでいた。 その快感が頭をもたげ、チャンイを襲ってくる。 指が引き抜かれると、彼の襞は、ヒクヒクと反応した。 「へぇ…どうやら、もう欲しがってるようだな」 いやらしい言葉で、チャンイを蔑みながら、今度は、指を二本にして、またぐっと押しこんだ。 「っんはぁ…ぁぁっ…」 ――痛っ!!! ――や、やめてくれっ… 狂いそうな激痛とともに、奥に潜んでいた快感が、じわりと広がってくる。 チャンイは、頭を振りながら、それを否定したくてあがいた。 「そろそろ…いいだろう…」 目の前に晒された男の猛る剛直にひきつるチャンイの体はさらに折り曲げられ、男のたくましい腕で両足をぐっと開かされた。 さきほどの指の感触がまだ残っている窄まりに、その熱棒がねじ込まれる。 脳天まで突き上げるような痛みとともに、大きすぎる男の剛直がチャンイに飲み込まれてゆく。 「っんぁっ!…ああぁっ!い…やぁっ…」 「そうだ…初めてにしちゃ、いい調子だ。どうだ…いいだろ?」 息も絶え絶えに受け止めるのに精一杯なチャンイから、男は、いったん自身を引き抜くと、ぐにゃりとしたチャンイの細い体を後ろから抱きかかえて、自分の上に座らせた。 チャンイは、自分の重みで、しっかりと男をくわえこんでいく。 「あっ…っっんんふっ…」 チャンイは、背骨を駆け抜けるほどの痛さに、目を見開き、体を突っ張らせた。 男が、くいっと腰を競り上げるのと同時に、チャンイの肩を押しつけて根元までしっかり入り込ませる。 「っんんんぁ…いやぁぁっ…っぁぁぁ」 チャンイは、高い声を出して思わず叫んだ。 ――壊れ…る… 男に腰を使われるたびに体が引き裂かれ、気を失いそうなほどの激痛が走る。 同時に、なぶられているという被虐の悦びがむくむくと沸き起こってくるのを感じていた。 ――どうして… ――こんなこと… チャンイ自身にもよくわからない。 他人の手によって無理やり開かされ、自由の利かない体の奥から、今まで感じたことのない快感が、ぞくりと顔を出す。 「っぁあ…は…ぁんっ…」 「どうだ?気持ちよくなってきただろう?もっと声をあげてみろ…ほら!」 激しく突き上げながら、男は、チャンイのかろうじて羽織っていたシャツをするりとひきはがし、全裸にした。 肌理の細かい滑らかな彼の肌にざらざらとした男の手が這いまわり、小さな乳首を指で挟んでひねりあげた。 「あっ…んぁぁあっ…いや…あ…」 「ここがそんなに感じるのか?ククッ…女みたいなヤツだな」 尖ってくる乳首をつねり上げられ、転がされると痛みの中から、甘くとろけるような快感が広がってくる。 ――ああ…だめ… ――あっ…い…気持ちいい… 思わず口走りそうになって、チャンイは唇を血がにじむほどギュッと噛みしめた。 「あぅ…っうっんん…」 いくら口を閉じても、喘ぐ声は押さえられない。 男は、その様子を楽しんでいる。 男の愛撫に体が馴染んでくると、今度は、チャンイ自身も硬度を増し始めた。 男は、それに気づくと、ニヤつきながらまさぐり始め、手で握ると軽く上下させる。 「どうだ?こっちもしてほしいんだな?」 「っぁああ…だ、だめ…そこは…あぁっ…や…めろっ…」 「気持ちいいだろう?もしかして、まだ、女とやったことないのか?え?ふふっ…そりゃ、かわいそうに…」 少年の未成熟なそれは、いとも簡単に男の手の中でみるみる最高潮に達し、やがて思い切り熱情をほとばしらせた。 それでも、まだ刺激を与え続けている男の手によって、チャンイは、また硬くなり始めている。 意思とは関係なく、抗えない愛撫に体が順応し、悦楽の声をあげ始めていた。 体の中に男を感じながら、その一方で自分が熱く放出するという凄まじい快感。 チャンイがあふれさせるたび、その結合部分までぬるぬると濡れて、それさえも感度を増す材料になっていった。 背後から抱かれ突き上げられながら、チャンイは、何度も何度も絶頂を迎え、声が枯れるまで叫び続けた。 ――どこまでいったら… ――終わるのだろうか… 果てなき快楽の渦に飲み込まれていく。 無限に続く凌辱に、もうこれ以上ないくらい感じているのに、まだ体の奥から湧き上がってくる欲望。 被虐の悦びが、じわじわとチャンイの心と体を蝕んでいった。 助けを呼ぼうにも、ちょっとでも声を出そうものなら、甘い喘ぎ声になって、男をますます悦ばせてしまう。 男の剛直をくわえ込んだままのチャンイの襞は、それ自体が生き物のようにヒクヒクと波打ち、絡みついている。 「これからはずっと俺が可愛がってるからな…」 ――冗談じゃない… 「いや…だ…」 かすれたような声で拒絶するが、男に乳首をくるくると転がされ甘美な快感が下半身をまた硬直させる。 「ああ?いやだって?」 「ああっ…だめ…んんぁっ」 意識を保とうとしても、強烈な快感に根こそぎ、遠くの方へもっていかれた。 男は、少年の細い裸身をいつまでも貪り続けた。 そして、彼を抱きかかえたまま酒を口に含むと、半開きで喘ぐチャンイの顔を横に向けさせた。 いやいやをする彼の顎を押さえ込み、分厚い唇が彼の唇を覆う。 液体が容赦なく注ぎ込まれ、彼の喉をちりちりと焼いていく。 「んぐつ…っう…」 ――苦しい。息ができない。 慣れない酒のせいで、異常に興奮して体が熱い。 チャンイの火照った体に男はちろちろと舌を這わせ、何度も突き上げる。 「あぁっ…ぁっ…あ…ふっ…あぁん…」 ――くそっ…また、声が漏れる。 「いい声だ…もっと声をあげろ…」 汗と体液と甘ったるい酒のまじりあった匂いが、鼻をつく。 チャンイは、男を睨みつけた。 酒と唾液で濡れたチャンイの唇は、ぬらぬらと妖しく光っている。 憎悪に燃えた鋭い眼光は、男を刺激した。 「お前…いい眼だな…そんな熱っぽい眼をすると…こんな目にあうんだよっ!」 男はいったん引き抜くと、弱ったチャンイの腰を掴み上げ、乱暴に四つん這いにすると、押さえつけて後ろから一気に貫いた。 「うわっ…あぁっ…んんぁっ…っ…」 チャンイは、あまりに非力な自分が情けなかった。 ――強くなりたい…力がほしい。 ――誰よりも強くなりたい… ――絶対…なってやる… 男の乱暴な責め苦に喘ぎながら、ベッドに這いつくばってシーツを握り締めるチャンイは、心から、そう思った。 執拗に責め立てていた男は、腰を激しく打ちつけると、獣のような声をあげて、チャンイの中に熱情をほとばしらせ、やっと体から離れた。 全身が、バラバラになりそうだった。 下半身だけが熱を帯びたように気だるい。 自分の体じゃないみたいだ… このまま、この男の思いのままにされ続けるのか? 冗談じゃない… いやだ…いやだ! ――いやだ! チャンイの中で何かが大きく膨れ上がり、弾けた。 しびれた頭をふり、唇を血がにじむほど噛みしめて意識を覚醒させ、辺りを見回した。 男の護身用のナイフがサイドテーブルに置いてある。 ずっと酒をあおっていた男が、またチャンイに覆いかぶさってきた。 男は、チャンイの乳首を愛撫し始める。 ついさきほどまで激しく責められたため、腫れあがっている先端は、すぐに反応し尖ってくる。 甘い快感の前兆が広がり始める。 快感に耐えながら、少しずつ体をずらし、ナイフを手にしたチャンイは、振り上げながら男を睨みつけた。 「うゎっ!何のつもりだ?」 男が気付いてナイフを奪い返そうとした瞬間、チャンイは男の首を深く切りつけた。 切られた男の動脈から、血が勢いよく吹き出た。 「き、きさまっ!」 鮮血を吹き出しながら、すさまじい形相で仁王立ちになった男の腹を、今度は何度も刺した。 男が、あおむけに倒れる。 血でぬるぬるとしたナイフを両手で握りしめながら、チャンイは、男が動かなくなっても狂ったように刺し続けていた。 ――消えてしまえっ! チャンイは、ナイフを手から引きはがすようにして捨てると、真っ赤に染まった手をシーツで拭き、顔から胸からべっとりとついた返り血を丁寧にぬぐった。 血の海の中で絶命した男を見ているうちにチャンイは、異常な興奮を覚えた。 硬く屹立した自身をしごき、放出した。 そして、チャンイは、平然と服を着がえると、外へ出た。 屋敷の外は、夕暮れだった。 冷たい風が、熱っぽい頬をなでる。 オレンジ色の夕日がチャンイを染めていた。 チャンイは、後ろを振り向かず歩き出した。 男にさんざん弄ばれ傷つき、血の匂いの染み付いた体を引きずるようにしながら… 強くなりたい… そのためなら、なんでもやってやる。 たとえ… この身を地に落としてでも… 体はいくら傷ついてもかまわない。 でも、俺の心は… 心だけは、絶対に傷つかせない。 絶対に… Fine
・・・ ◆ ・・・ ちょこっとれびゅーです。 ちょっと激しかったかもしれません。 私、じゅえる 一度は通らないといけない道だと思って… 描きました。 荒野の果てのような哀しいチャンイの心… これからも描いていきたいと思っています。 三部作のうち第一部は終わりです。 第二部、第三部は、通常のR指定の予定ですから 安心してね。 「A desire in the desert 」の6話は もうすぐUPの予定です。 お楽しみに。
by leejewel
| 2009-03-05 01:17
| 創作文「チャンイ」
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