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A desire in the desert 5







迷宮@チャンイ

続きです。



4話5話、続けてUPしてますので、よろ❤


「3nom」日本公開を願って…

早くぅ…イヤン(*ノ∇)ゝ



追加修正はお許しください。



では


「A desire in the desert 5」
(砂漠の欲望 5)

イキます。







・・・ ◆ ・・・




A desire in the desert 5_c0096259_132676.jpg





A desire in the desert





そのとき、ゆっくりとドアが開いた。

銃を構えたチャンイが立っている。


「お楽しみか?」
「オレのものに手を出すなんて、いい度胸だな…」


チャンイの冷たい笑い顔に、男はあわてた。


「ま、待ってくれ!ちがうんだっ!」
「撃つなっ!」


男はブルブルと震えながら手をあげ、ジョンアから、じりじりと少しずつ離れた。

ジョンアは、破かれたドレスの胸をあわててかきあわせ、チャンイをじっと見た。


(あ…)


彼の姿を見て、少しほっとした自分にジョンアはとまどった。

男がわめきたてる。


「こ、この女が悪いんだ。こいつが誘ったんだ!」


「そうか…」


チャンイがニッと唇をつりあげて笑った瞬間、男が、椅子を振り上げ投げつけた。

それをかわしたチャンイ は、ベッドにかけあがり、反動をつけて男の顎を蹴りあげた。

男は猛り狂った熊のようにチャンイにむかっていったが、容赦なくチャンイは、引き金をひき、何発も撃ち込んだ。

撃たれながら血まみれになった男は、ふらふらと部屋を出ると、仰向けのまま手摺りを乗り越え、階下に落下した。

下で待ち構えていたサンカルたちの目の前で、男は少しもがき、やがて動かなくなった。


「…だから…いったのさ…」


ミランが、冷やかにつぶやくのを聞きながら、サンカルは、チャンイとジョンアのいる二階を見上げた。



◆ ◆ ◆




「…愚かなヤツだ」
「誘ったんだって?」


胸を隠すようにかき抱き、青ざめているジョンアにむかって、チャンイは、ニヤニヤしながら言った。


「違うわ。そんなことしてない…」


「ふん…そんなことは、どうでもいい」
「どうだ?男に触られて…」


舐め回すように見られて、体を硬くした彼女の細い手首を掴むと、チャンイは、隣の部屋に引きずって行った。

ドアをしめて、ベッドに突き飛ばすと、ドレスに手を掛け、引き裂いた。

ジョンアは人形のようにされるがままだった。


(この男が、私を助けるわけがない…)

(自分のモノがとられることが、許せなかっただけ…)


彼女は、彼の姿を見て、たとえわずかでもほっとした自分を後悔した。

チャンイは、全裸の彼女を、見下ろしながら、上着を脱ぎ捨てる。

ガンベルトをはずし、ズボンを脱ぎ、下着をとった。

チャンイは、ジョンアの両足の足首を持ち上げV字に開かせる。

怒張した自身を、いきなりジョンアに押し当てた。


「もう…濡れたのか?」


チャンイは、蔑むようにニヤリとする。

そのまま、先端をゆっくり挿入する。

そのとたん、ジョンアは正気を取り戻したのか、チャンイを睨んで声を上げた。


「いやぁぁぁ――ッ!」


ジョンアは、自分の中に押し入ってくるチャンイの存在に、嫌悪感で吐きそうになり、顔をゆがめた。

しかし、チャンイは、それ以上、深く挿入しない。

浅い挿入を、いたぶるように何度も繰り返す。


「あっあっあっ…」


中途半端な挿入を繰り返され、ジョンアは、焦れた。

チャンイを受け入れ、その印を刻まれた彼女の中は、すでに反応し、くちゅくちゅといやらしい音を立て始めている。


ああ…

私…

こんなにいやなのに。

私の体…

どうしちゃったの?

一度、受け入れた女はこうなってしまうの?

お願い…

おかしくなりそう…



ジョンアは、潤んだ眼でチャンイを見た。

まるで懇願するような眼で喘いでいる。


「どうした?」


チャンイが、勝ち誇ったような冷たい眼で見おろした。

ジョンアは、自分の気持ちを悟らせまいと、唇を噛み締めて頭を激しく振った。

チャンイがわざと自身を抜こうとすると、ジョンアは、無意識に腰をせり上げた。


「フッ…体は、オレを覚えているな。オレを欲しがってる…」


「いや!ちがうわ…」


「お前は、オレのものだ…」


チャンイは、ジョンアの耳元でささやいた。


ああ…


その言葉を聞いたとたん、呪文にかけられたように、ジョンアの中で何かが弾けた。

彼女は、腰を突き出し、足を大きく広げる。

チャンイは、ジョンアの奥深く、自身を沈めた。


「あああぁぁっ!」


チャンイに、ジョンアは、自ら体を開いた。


「あ…あなたなんか…」


小さく呻きながら、チャンイを見あげるジョンアの眼は、彼をはねつけるように一瞬、強い光を放った。


「そうだ。憎みたいだけ、憎め!」
「体は、開いても、心は開くな」


心だけは、けっして開くな…

簡単に思い通りになる女は、もういい。

お前のその眼…

オレは…





すべての理性を根こそぎもっていくようなチャンイの荒々しさに、ジョンアは、混乱していた。

心は冷たく閉ざされていくのに対し、体は、熱く熱く溶けていこうとしていた。

チャンイが、ジョンアの膨らみの頂点をすっぽりと口に含み、吸い上げる。


「あンっ…ああっ…」


彼の舌が、チロチロと頂点を弄び、ジョンアは、白い喉を反らし始める。

革手袋のザラリとした感触が、ジョンアの白い肌に、かえって快楽を与えているようだった。

チャンイの体に呼応し、彼女の体の奥から抑えきれない欲望がふくれあがってくる。

ジョンアは、我を忘れてチャンイにしがみついた。

シャツの上から、彼の筋肉に爪を立てる。

一人で耐えるには、あまりに過酷な運命に、ジョンアは誰かを求めざるを得なかったのかもしれない。

人恋しさに肌を合わせるというには、程遠い結びつきでも、彼女は溺れていく自分を止められなかった。

彼女の若い体は、チャンイを求め、その白い裸身をくねらせた。

そんなジョンアの様子を見ながら、チャンイは、彼女の体を二つに折り曲げ、激しく腰をうちつけた。


「んあっ…あぁぁっ…ううっ」


ジョンアは、声が枯れるほど喘いでいた。

そして、泣いた。

すべての感情が溢れ出し、心と体が、バラバラになりそうだった。


――心は開くな…


激しい行為に翻弄されながら、チャンイの言葉を、ジョンアは噛み締めていた。



◆ ◆ ◆





退院したジョンウォンは、心配する父親を振り切って、ひとり、家に戻った。

妹のジョンアの部屋は、ただ、部屋の主がいないというだけで、出かける前と同じ空気を漂わせていた。

彼女の本、彼女の服、彼女が愛したモノだけが、ひっそりと残されている。

ジョンアだけがいない部屋…


兄さん…


今にもジョンアが、笑いながら、そのドアから入ってきそうだった。

ベッドに腰かけたジョンウォンは、きちんとメイキングされたシーツを撫でる。

かすかな彼女の匂いに、ジョンウォンは、心が乱れた。

彼女のいない空虚感を噛みしめながら、窓から小さな庭を見おろす。

ジョンアが、かわいがっていた野バラが、蕾をつけている。


兄さん…

このバラ

こんなに寒くても、一生懸命咲こうとしてるわ。


寒い冬の朝に、ジョンアが言っていたのを思い出す。

ジョンアの好きな花。

その花が今、小さな蕾を風に震わせている。

花開こうと精一杯膨らんだ可憐な姿。

ジョンアがまさにそうだった。

朝露を光らせて、幸せいっぱいに花開く寸前だったのに。

無残にも手折られ、無理やり散らされた可憐な花…


ジョンウォンは、握った拳で窓をたたき、声にならない声で、泣いた。


母さんが死んだとき、まだ幼かったジョンアは、ボクにしがみついて離れなかった。

泣き虫だったお前が、笑うようになって…

いつの頃からか、お前のその笑顔が、ボクの宝物になっていたんだ。

ジョンア…

守ってやれなかった…


お前がいなくなって

ボクは初めて気づいた。

ボクは…


ジョンア…

せめて生きていてほしい…

生きてさえいてくれたら…

それだけでいい。


絶対

探し出してみせる。


お前を取り戻すことができるなら…

ボクは、どんなことでもするだろう。


ジョンア…

ボクの大事な…

大事な…



泣き叫ぶジョンアの声と、彼女を連れ去った男の顔が、今も鮮明に蘇る。


「パク・チャンイ…」


禍々しい名前を呟きながら、ジョンウォンは、胸の奥からこみあげてくるどうしようもない怒りで震えた。





ある日、親友のミヌが訪ねてきた。


「ジョンウォン…来るのが遅くなってすまない」
「今回は、たいへんだったな…」
「なんていったら…いいか…」
「ジョンアちゃんのこと…」


「いいんだ…」


ジョンアが、ひそかに恋心を抱いていたミヌ。


黙りこくるジョンウォンを心配して、ミヌが彼の顔を覗きこんだ。


「ジョンウォン…大丈夫か?」
「顔色が悪いな…」


「あ…今、何か飲み物を持ってくるよ」


左足を、少しひきずるようにして歩くジョンウォンの後姿を見て、ミヌは、胸が締め付けられた。


「なぁ…足はどうなんだ?」


「ああ…筋をやられたみたいだ。訓練すれば、もう少し、よくなると思う」


「そうか…」


ミヌは、お茶をすすった。

不意に思いつめた様子で、ジョンウォンが言った。


「なぁ…ミヌ」
「頼みがあるんだ」


「何だよ…水臭いなぁ。俺にできることなら、何でもいえよ」


「拳銃が欲しいんだ…」


「拳銃?」
「護身用なら、持ってるだろう?」


「ああ…」
「でも、あんなんじゃ、ダメなんだ」


「お前…まさか…」


ミヌの顔色が変わった。


「やめとけ!」
「相手は、馬賊だろう?」
「しかも、相当な使い手だ。殺し屋じゃないか。お前がかなう相手じゃない。あきらめろ」
「それに、もうジョンアちゃんは…」


「ミヌ!いうなっ!」


ジョンウォンは、激しい口調で言い返した。


「ジョンウォン…」
「落ち着けったら…」


ミヌが優しい目をして彼を見つめる。


「ああ…すまない」
「ジョンアのことを考えると…何も手につかないんだ…」


遠い眼をするジョンウォンに、ミヌがいった。


「ああ…そうだろうな…」
「お前たち、恋人同士みたいに、仲のいい兄妹だったからな…」


「ミヌ…」
「ジョンアは、生きてるんだ」
「助けを待ってる」
「ボクは、どんなことをしてもジョンアを取り戻す」


ジョンウォンの真剣な表情を見ながら、ミヌが言った。


「せっかく助かった命だっていうのに、お前ってヤツは」
「わかった。拳銃や必要なものは、調達してやろう。でも、むざむざ殺されに行くようなもんじゃないのか?」
「そうだ!たしか、そいつには、賞金がかかっているんだよな?賞金稼ぎに、頼んだらどうだ?」


「そんなことはできない」


「じゃ、助っ人を頼むのはどうだろう?」


ミヌの突然のアイデアに、ジョンウォンは、困惑していた。


「……」


「そうだ!そうしよう。賞金稼ぎにヤツを狙わせて、ジョンアちゃんはお前が助けだせばいいじゃないか!」
「親父の知り合いの軍関係者が、知ってるかもしれない。あたってみるよ」


「でも…そんなにうまくいくかな…」


名案だとばかりに一人はしゃぐミヌを、ジョンウォンは冷めた目で見ていた。


「賞金稼ぎだって、金をつめば、頼みくらいきいてくれるだろう」
「なっ!俺にまかせろよ」


「ミヌ…」


「ジョンウォン…」
「俺たち、友達だろ?」


「ああ…」
「そうだな…」


ジョンウォンは、また遠い眼をした。









To be continued…

・・・ ◆ ・・・


ちょこっとれびゅーです。



チャンイとジョンアちゃん…

イヤン(*ノ∇)ゝな展開で、ごめんなさい。

またもや、過激だったかしら?

これから、ジョンアちゃんは、どうなっていくのでしょう?



復讐とジョンア奪還に燃える兄ジョンウォン

あんた、もしかして、ジョンアに…

イヤン(*ノ∇)ゝ



そして…

賞金稼ぎって…も、もしかして…



このお話

まだまだ終わりそうにありません。



では

「A desire in the desert 6」に

続きます。


次回をお楽しみに…




by leejewel | 2009-01-11 03:20 | 創作文「チャンイ」
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