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Cherry blossoms 2nd season (2)





桜は
今夜も
花びらを降らせている。


僕の肩に

僕の髪に



僕は
愛を降らせるよ…


君の髪に

君の心に







2周年記念創作ということで
じゅえる
すご~~く考えたんですが

やっぱりずっとお待たせしていた
ミンチョル様かなと思い
続きUPしました。

B様じゃなくてごめん。

え?チャンイがよかった?

イヤン(*ノ∇)ゝ…(爆)




季節はずれではございますが
ご容赦ください。



なお、2周年記念トピは、前トピです。^^





前のお話、思い出したい方は…
「Cherry blossoms 2nd season」 (1)











・°*。・°*・°*。・°*・°*。・°*・°*。・°*・°*。・°*・




Cherry blossoms 2nd season (2)_c0096259_1132528.jpg



(2)


「ただいま」


「おかえりなさい…」


疲れた顔のミンチョルをヨンスは出迎えた。


「まだ起きていたの?」


「ええ…ちょっと見たい本があって…」


ヨンスは、絵画関係の本、数冊を急いで片づけ始めた。


「寝てなきゃだめじゃないか…」


「あなた…ごめんなさい…」


毎晩、遅い自分をこうして待っていてくれるヨンスの
さりげない優しさを、ミンチョルはうれしく思ったが、
同時に彼女の体が心配になり、つい言いたくなってしまう。


(君の体が心配なんだ…)


ミンチョルは上着を脱ぎ、ネクタイをシュッとゆるめながら、
矢継ぎ早にヨンスに言った。


「ヨンス…」
「ヨイドの桜が、満開だったよ」
「今日、タクシーで通りかかったんだ」
「明日の夜、行ってみないか?」


「え?」
「あなた、お忙しいんじゃ?」
「ずっと、帰りが遅くなるって…」


「うん、そうなんだけど…」
「明日は、大丈夫なんだ」
「桜…見に行こうよ」


「ええ…」


ヨンスの微笑む顔を見て、ミンチョルは満足した。





シャワーを浴びて、着替えたミンチョルは、ヨンスに声をかけた。


「ヨンス」
「おいで…」


ミンチョルがヨンスの腕を掴んで抱き寄せた。

髪をかきあげながら、耳元でささやく。


「愛してる…」
「さっきは、ああいったけど…」
「いつも待っていてくれてありがとう…」
「うれしいよ」


「あなた…」


「でも…ほんとに寝てていいんだよ…」


「ええ…」


「だって…こうして君の顔を見てしまうと…」


ミンチョルはゆっくりとヨンスの唇にキスをした。

彼の柔らかな唇の感触がヨンスを溶かし始める。

ミンチョルは、唇を離し、ヨンスの耳元に囁いた。


「我慢…できない…」


急に少年のような眼をして見つめる彼に、
ヨンスは優しく微笑んだ。


「あなた…」


ミンチョルは、ヨンスを抱き上げるとベッドにおろした。



ヨンス…
僕がどれだけ君を好きか、わかるかい?
僕は、今年も桜の下で誓うだろう。
君を離さないって。



あなた…
また桜の季節が巡ってきたのね。
あの夜のあなたは、
とても不安な顔をしていた。
あなたに抱きしめられた瞬間、
私は、あなたのすべてを愛すると誓ったの。



ミンチョルのしなやかな指が、
ヨンスのネグリジェのボタンをひとつずつはずして
はだけさせる。

白くなめらかな肌が、薄明かりに浮かび上がった。

ミンチョルが、二つのふくらみの一方の先端を口に含んだ。


「ああっ…」


ヨンスは背を反らせて反応する。

先端は、彼の口の中で転がされると、簡単にそそり立った。

ミンチョルは、指を両足の間に滑らせると、
小さな下着の上から、彼女の秘めやかな場所を撫で上げる。


「…ぁっ…」


ヨンスは、腰を突き上げるようにして、小さく吐息を洩らした。

下着の端に指をかけて足首まで下ろして脱がせると、
再び、一番感じる場所を指で撫で上げるように愛撫する。

そして、その奥へ中指を差し入れた。

ぬぷりと彼の指を飲み込んだ彼女の奥からは、
もうすでに蜜があふれてきている。


「ああっ…あなた…」


「…濡れてるね」
「もう…入りたいよ」
「いい?」


耳を甘噛みしながら、ミンチョルはヨンスに囁いた。

彼の指が抜き差しされるたびに、
ヨンスの腰は甘美なしびれに包まれる。

彼女は、どうしようもない何かが、
体の奥から湧き上がってくるのを感じていた。


(早く鎮めて…)
(お願い…あなた…)


ヨンスは、ミンチョルの眼を見て、こくんとうなづいた。



あなたに見つめられると、体中が熱くなる。
あなたに触れられただけで、体の奥から感じてしまう。
こんな風にしたのは、あなたよ。



ミンチョルは、ヨンスに自身を突き立てると、
ゆっくりと体重をかける。

蜜で満たされた奥深くに、ミンチョルは自身を沈み込ませた。


「ああぁっ…」


喘ぐ彼女の唇を、ミンチョルの柔らかな唇が押し包む。

彼の舌は滑り込むと、自在に蠢き、彼女の舌を絡めとった。


「ンンンっ…」


彼のすべてを深く受け入れているヨンスは、
体中を突き抜ける快感の波に酔っていた。

満たされても、満たされても、さらにもっと相手を求めてしまう。

そんな貪欲な想いをヨンスは、
はっきりと自分の中に感じていた。


「ヨンス…愛してる…」


ミンチョルは耳元で囁くと、動きを速めた。


「ああっ…あなたっ…」


やがて、二人は登りつめた。



*   *   *




翌朝、出かける前に、ミンチョルは、
念を押すように、ヨンスに言った。


「いいね。夜は少し冷えるから、暖かい格好をしてくるんだよ」
「もし、うまく会えなかったら、携帯で連絡を取り合おう」
「わかったね?」


「ええ…」


「じゃ。行ってくる」


「行ってらっしゃい」


微笑むヨンスの額に、そっと口づけすると、
ミンチョルはドアから出て行った。




*   *   *




その晩、ヨイドは、たくさんの花見客で混んでいた。

あの夜のように。

並木の入り口で待ち合わせる約束だったが、
ミンチョルはまだ来ていない。


(もしかしたら、もう中へ入ってしまったのかしら?)


少し遅くなったヨンスは、
人の波に押されるようにして並木に入った。


あの夜は、あなたが私を捜してくれた。
そして、私を見つけたんだわ。
今夜は、私があなたを捜すのね。


わざと携帯で連絡をとらず、ヨンスは、ミンチョルを捜そうと思った。

すると、急いで歩いてきたスーツの男にぶつかり、
ヨンスは、よろめいて膝をついた。


「大丈夫ですか?」


男に両腕を掴まれ、抱き起こされる。

ヨンスの長い髪が、男に触れた。


「あ…大丈夫です」
「すみません。ぶつかってしまって…」


「いえ…私の方がよそ見をしていて」
「本当に大丈夫ですか?」


男は、優しく微笑んで、ヨンスの顔を覗き込んだ。

ミンチョル以外の男に、
こんな風にされるのに慣れていないヨンスは、
体が固くなるのを感じた。


「待ち合わせですか?」


男が、きいた。


「はい」
「主人となんです」


「それは…いいですね!」
「私は、会社の連中と夜桜見物なんですよ」
「あなたの待ち会わせ場所は?」
「送りましょう…」


「あ…いえ…」
「大丈夫ですから」


ヨンスは、この男を避けたいような気がして、
なんとなく歩き出していた。

その頃、仕事を早めに切り上げたミンチョルは、
すでにヨイドの並木の中にいた。


(たしかこのへんだったよな…)


あの夜、ヨンスを抱きしめた桜の下にいた。


(さて、そろそろ、来てる頃だろう…)


ミンチョルは、待ち合わせ場所に向かった。

すると、向こうから、ヨンスが歩いてきた。


(ヨンス…?)
(どうして?)
(待ってろっていったのに…)


声をかけようとしたが、よく見ると、
隣にスーツを着た男がぴったりと寄り添っている。


(誰だ?あの男?)


ミンチョルは、二人の様子を窺いながら、
隣の男を無視するようにヨンスに声をかけた。


「ヨンス!」
「ここだよ!」


「あ、あなた!」


ヨンスは、ミンチョルを確認すると、うれしそうに微笑んだ。


「主人です」


ヨンスが、隣の男にミンチョルを紹介した。

ミンチョルは、隣の男をじろりと見ると、軽く会釈をした。


「ヨンス、会えてよかった」
「こちらは?」


「私が先ほどぶつかって倒れたところを、助けて下さったの」


「え!それは…」
「妻が、お世話になりました」


ミンチョルは、きわめて営業的な笑顔を浮かべて、
男に丁寧にお礼を述べると、
心配そうにヨンスの肩に手をかけた。

男は、そんなミンチョルの様子を見ながら、言った。


「いえ、私の方が、ぶつかったんですよ」
「人を捜していまして…」
「ご夫婦で、夜桜見物なんて、いいですね」
「では、私はこれで…」


「どうも…」


(この男、どこかで見たことが…)
(いや…気のせいか…)


男の背中を見送ると、ミンチョルはヨンスの方を見て、
心配そうな顔で言った。


「ヨンス…大丈夫?」
「ほんとにケガはない?」


「ええ…大丈夫よ」


「ヨンス、待ち合わせ場所は、ここじゃないよ」
「携帯に連絡してくれればよかったのに」
「一人で中に入るなんて…」
「だから、あんな男に…」


といいかけて、ミンチョルはやめた。

ふうっと息を吐くと、前髪を片手ではらった。

なんとなく不機嫌な様子のミンチョルに、
ヨンスは少しとまどった。


「ごめんなさい。私がいけなかったわ」
「でも、今夜は、私が、あなたを見つけたかったの」


「え?」


「あの夜、私を見つけてくれたあなたのように…」
「私が見つけたかったの」


ヨンスのこの言葉をきいて、正直、ミンチョルはうれしかった。

しかし、彼女を急にからかいたい衝動にかられた。


「へぇ…君が?」
「で、見つけられた?」


ミンチョルが、いたずらっぽくヨンスを覗き込む。


「ううん。やっぱり、あなたの方が先だったわ」
「私、探しものは上手な方なんだけど…」


からかわれているとも気付かず真顔で言うヨンスに、
ミンチョルは、吹き出しそうになった。


「じゃ、来年も挑戦してみたら?」
「僕が勝つと思うけどね」


「あなたったら…もうっ」


やっと、ミンチョルにからかわれていると知ったヨンスは、
一瞬、拗ねたふりをして、彼を見た。

ミンチョルが、笑いながら言う。


「どっちが先でもいいよ」
「また、あの夜みたいに、今夜も逢えたんだから…」


「ええ…そうね」
「また…桜が逢わせてくれたのね」


微笑みながら、桜を見上げるヨンスの髪に、
ハラハラと花びらが舞い降りた。


「そうだね…」


僕たちは、何度でも逢う。
そう…
たとえ、離れたとしても
また、逢ってしまうのだろう…
何度でも。


ミンチョルは、ヨンスの髪を撫でると、ぎゅっと肩を抱き寄せた。


「少し…歩こうか…」





to be continued…



・°*。・°*・°*。・°*・°*。・°*・°*。・°*・°*。・°*・



ちょこっとレビューです。


ほんとに久しぶりのミンチョルさまぁ~~~

紅葉の季節なのに…桜って…
私…ツライ…

自業自得…(爆)


記念創作ということで
ショートストーリーも考えたのですが、

ジウンちゃんじゃないよ!(爆)


みな様からいただいていたリクエストに
お応えしようという思いと

私、じゅえるも
なんとなく美日々の甘いムードに
浸りたい気持ちもあり…

エロなしで終わっていた美日々創作の
続きをUPしてみました。

2話で終わらせるつもりがそうもいかず
3話に続くことになりましたが
すぐUPの予定なので、ご安心を。
ウフ…❤



前トピのレス、少しお待ちください。^^

by leejewel | 2008-10-20 16:58 | 創作文 「美日々」
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