ソギョン教授の華麗な生活 Lecture 2(2)






前作UPから、早5ヶ月…


あれから、いろんなことがありました…
遠い目…

おいおい…


2008年創作一発目は、
なんと…

教授 です!


え?


イ教授じゃないよっ!(爆)

ちょいツボ…


しかも、夏のお話。

ごめん。



老い先短いんだから…

おじいさん先生か?


とか、

速攻でよろ

B様じゃないんだから…


などと、

寄せられるみな様の声に、

ソギョン教授が、どう応えてくれるでしょうか?

焦らしプレイ?





ソギョン教授の特別講義…
アニ、
今回は、特別夏期講義…イヤン(*ノ∇)ゝ
始めます。


「ボクの特別夏期講義…

受けてみる?」




★「夏物語」のイメージを壊したくない方は、
スルーよろ







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きゃぁっ!
教授ったらっ!若っ!

イメージを掴みやすくするため、
特別に画像UP↑↑↑

今回もこんな感じで、イっちゃいます♡




・∵・∴・У∵・∵・∵・∴・У∵・∵・∵・∴・У∵・∵・∵・∴・У・∵・∴・


 Lecture 2 (2)



あれから、一週間が過ぎた。
水曜日の午後、ソギョンは、通りすがりに、
例のレンギョウの木の傍らのベンチを覗いてみた。
彼女はいなかった。

「まだ…来ていないのかな…」

独り言を呟いたソギョンは、自分のしていることが無性におかしくなり、
フッと苦笑いをした。

(何やってるんだ…僕は…一体…)

そう思いながら、ソギョンは、ユナの切れ長の瞳を思い出していた。

彼女の冷たい手の感触…。



夏の日差しがベンチに照りつけていた。



    *     *     *     *     *



ユン・ソギョン教授の出す夏休みのレポートは、
毎年、学生たちを憂欝にさせた。
彼の講義をとっている学生たちは、
一度はレポートに関して、質問しに行かざるをえなかった。
しかし、質問に訪れた学生に対しては、
驚くほど真摯に優しく接するので、
普段、気難しさで有名な彼だったが、
学生たちには意外に人気があった。

そして、彼のミステリアスな私生活に興味津々な女子学生の間では、
そんなギャップがかえって魅力となっていた。



「これで、質問に来る予定の学生は、もう終わりかな?」

「はい、教授」

ハリョンの手際のよさに、ソギョンは、つくづく感心していた。

「お疲れ様。キミに手伝ってもらって、本当に助かっているけど、
キミは勉強する時間は、大丈夫なのかな…」

「ええ…ちゃんとやっていますから、大丈夫です」

「だが…ムリは、しないで欲しい。
ボクの手伝いも、断ってくれていいんだからね…」

ソギョンの目が優しくハリョンを見た。

「教授…。なんだか…今日はとても優しいですね…」

「ん?そうかな…」

「あ、いえ…特に深い意味では…」
「ここ、片付けておきますね…」

ハリョンは、ソギョンに見つめられると、
俯いて、机の上の片づけをし始めた。

「ハリョン君、夏休みの予定は?」

「はい…両親と別荘で過ごす予定です」

「そうか…別荘か…いいね。ご両親に孝行するんだよ」

「あの…教授…もし、よければ…」

といいかけて、ハリョンは、ことばを飲み込んだ。

(やっぱり…いえないわ…。
もし、よければ…ご一緒にいかがですか?なんて…)

ハリョンは、頬が少し熱くなる自分に気付いた。

「ん?何かな?」

「あ、いえ、何も…」

「教授は、どこかへいらっしゃるご予定は?」

「ああ、ボクは、特に予定はないよ…」
「研究者なんて、やらなきゃならないことは、いくらでもあるからね…」

そういいながら、ソギョンは、遠い目をした。

(教授…また、寂しそうな顔をしている。
とても優しい顔なのに、一切を拒絶する冷たさを感じるのは、
なぜだろう…)

ハリョンは、ソギョンの横顔をじっと見ていた。



    *     *     *     *     *



ハリョンが帰り、ソギョンは、ひとりで本棚を片付けていた。
ドアをノックする音が聞こえた。

(ハリョン?いや、ちがう。
こんな時間に、誰だろう?もう、質問しに来る学生はいないはずだし…)

ソギョンは、ドアを開けた。

すると、ユナが立っていた。

「あぁ…キミか…」

ソギョンは、すっかり彼女のことを忘れていた自分に気づいた。

「あの教授…遅くなってごめんなさい…」

彼女はぺこりと頭をさげると、顔もあげず、
そのまま紙袋とカサを突き出した。
その仕草があまりにもおかしくて、ソギョンは吹き出しそうになった。

「ああ…わざわざ。すまないね…」
「とにかく、中へどうぞ…」

ソファーに座ったユナは、
落ち着かない様子で部屋の中を見渡していた。

「元気だったかい?」

ソギョンが、優しく微笑んだ。

「あ…はい」

「それは何よりだ…」
「夏休みの予定は?」

「図書館で勉強を…」

「そうか…マジメなんだな」
「それで…やっぱり…あそこで待つのかい?」

ソギョンは、一瞬、射るような鋭い視線で彼女を見た。

「はい…」

ユナは、上目遣いでソギョンを見た。

「あの…教授は、お聞きにはならないんですか?」
「私が、なぜあそこにいるのかって」

ソギョンは、しばらく間をおくと、口を開いた。

「ああ…」
「人には、それぞれ事情がある」
「それに、ボクには関係ないからね」

ソギョンは、軽く微笑んだ。

その笑顔に一切をはねつけるような強さを感じ、ユナは、ドキリとした。

「それより、コーヒーでも飲む?」
「あ…はい…」

ソギョンは、コーヒーをマグカップに入れながら言った。

「キミは、ボクにきいてほしいの?」
「キミが、話したいんだったら…」
「話してごらん…」

今度は、ユナが、少し間をおいて答えた。

「はい…」

ユナは、渡されたマグカップに視線を落とすと、
ふちを指でなぞりながら、話しだした。


彼女には、結婚を誓い合った恋人がいた。
ところが、ユナの両親に、家柄が釣り合わないと反対された。
そして、一年前の春、駆け落ちしようと、
レンギョウの咲くあのベンチの前で、落ち合う約束をした。
しかし、約束の日、いくら待っても、彼は現れなかった。
それから、彼を必死に探した。
彼の両親や友人にきいても、一向に行方がしれなかった。


「探せる所は、全て探したけれど、ダメでした」
「結局、私には、あそこで待つことしかできないんです」


探せるところは全て探した…


ソギョンの胸の奥が、少し疼いた。

「彼を…まだ愛してる?」

窓から外を眺めていたソギョンは振り向くと、ユナにきいた。

「ええ…たぶん…」

「彼は来なかったんだよ…それでも?」

ソギョンが、声を少し荒げた。

「はい…」
「約束したから…」
「私の気持ちは、ずっと…あの日のままなんです」

「……」

ソギョンは、一瞬、目を見開いた。


ああ…そうなんだ…
気持ちは、あの日のままだ…


そして、ゆっくりと目を閉じて、深くため息をついた。


愛する想いは…
消せやしない…


ソギョンの胸の奥が、また疼いた。


彼は、急に表情をこわばらせると、冷たく言った。

「ユナ……」
「もう、帰ってくれないか…」

ユナは、急に態度が変わったソギョンに少し驚いたが、
笑顔を作ると言った。

「私ったら、すっかりお邪魔しちゃって。すみませんでした」
「コーヒー、おいしかったです」

あわてて立ち上がり、机にマグカップを置いたユナが、
バランスを崩し、ふらっとよろめいた。

「危ない…」

ソギョンは、ユナの手を掴み、細い肩を抱いて受け止めた。

「あっ…すみません…」

ユナの冷たい手をソギョンは、しっかりと握っていた。

「あの…教授…?」
「もう…大丈夫です」

「ああ…」

ユナの顔をじっと見たソギョンは、手を離した。

「あの……またここへきてもいいですか?」
「でも…お邪魔ですよね…」

ユナは、ソギョンの顔色をうかがった。

(ユナ…)

ソギョンは、自分に気を遣う彼女が、痛々しく思えた。
そして、いつものように優しい目をして言った。

「ああ…かまわないよ」

「よかった…」

ユナは、うれしそうに微笑んだ。

「来週の火曜日…図書館に来る予定があるんですが…」
「教授はいらっしゃいますか?」

「火曜日?」
「ああ…その日は、予定が入っているけど、
午後にはここに戻っていると思うから、寄ってみてくれるかな…」

「はい…」

ユナの顔がパッと明るくなった。

そんな彼女を見て、ソギョンは、なんとなく安心した。

「それじゃ、私、帰ります」

ユナは、ぺこりとお辞儀をすると、部屋から出ていった。



    *     *     *     *     *



ソギョンは、大学へ戻るタクシーの中でイライラしていた。

今日は、教え子からの招待で、あるシンポジウムに出席していた。
予定では、もっと早く帰れるはずだった。

火曜日の午後。
ユナとの約束。


まずい。
すっかり遅れて、もう夕方に近い。
彼女は、まだ待っているだろうか。
いや、待たれているより、
いっそ帰ってくれていた方がどんなに楽だろう。

いけないな…。
こんなことをいっては。
遅くなったのは僕の方なんだから。

だから、約束なんかしちゃいけなかったんだ。
僕としたことが、こんなことに関わり合いになるなんて…。

それに、もともと、ちゃんと約束したわけではないんだから、
彼女だって、諦めて帰っているだろう…


――約束したから…

ユナの言葉が、蘇る。

そうだ…
約束したことには変わりない。


ソギョンは、タクシーを降りると、足早に大学の中へ入った。
まっすぐ研究室に向かったが、ユナはいなかった。


いない…。
帰ったのか…。
いや、もしかしたら…。


いつの間にか、彼は、レンギョウの木の傍らのベンチへ向かって、
走っていた。
そこにも、ユナはいなかった。


やっぱり帰ったんだな…。
よかった。


ソギョンは、少しホッとして、家に帰ることにした。



    *     *     *     *     *



バスに乗ったソギョンが、ふと窓を見ると、ガラスに雫が流れ落ちている。

「雨か…」

ソギョンは、流れては落ちる雨を目で追いながら、思い出していた。


あの日も、こうして、車窓を雨が濡らしていた。

彼女への想いがあふれ出し、抑えきれなかった僕は、
列車から飛び出して、走っていた…。

雨の匂いと彼女の温もり…。

逢いたかった…
この腕に、思いきり抱きしめたかった…。
ずぶ濡れの彼女は、僕の胸に飛び込んできた。

そして…
ずっと…側にいると、約束したのに…。




バスは、停留所へ到着した。

バスから降りたソギョンは、驚いた。

雨に濡れそぼったまま、ユナが目の前に立っていた。

「…どうして!」

ソギョンが大声をあげた。

「教授…」

ビクッとして、弱々しい声を出したユナの顔は、蒼白だった。

「どうして、こんなところに?」
「ボクは、大学でキミを探してたのに…」

「住所は教えてもらったんですが、家がわからなかったから…」
「バス停で待っていれば、会えるかな…と思って…」
「よかった…会えて…」

とぎれとぎれに話すユナの頬を雨の滴が伝う。

「バカな…」
「ボクが、バスを使わなかったら、どうするつもりだったんだ?」
「なんて…無茶な…」

「だって…約束したから…」

ユナは、力無く微笑んだ。


――約束したから…

この言葉が、ソギョンの胸を締め付けた。

「わかった…わかったよ…」

ソギョンは、思わずユナの肩を抱いた。

華奢な体が冷え切っている。

「とにかく、このままじゃ、風邪を引く」
「行こう…」

「教授…」


教授の温もりが、伝わってくる…
あたたかい…
ソギョン教授…


ユナは、ピタリと体をくっつけるようにして歩いた。
まるで、この世の中で、頼る者が、彼しかいないかのように。


あんな約束のために、僕を待っていたのか…
この子は…


ソギョンは、ユナの細い肩を抱きながら、
愛しさがこみあげるのを感じていた。


他人には、関わらないと決めたはずなのに…。
もう、誰のことも気にしないと…。

僕は…
一体…
どうしたんだろう…




To Be Continued…

・∵・∴・У∵・∵・∵・∴・У∵・∵・∵・∴・У∵・∵・∵・∴・У・∵・∴・



いや~~ん。
どうしたんだろうって…。ねぇ~~~

コムズカシイこと言って、
教授ったら、焦らしすぎなんだからぁ~~~(爆)

ソギョン教授の華麗な生活♡Lecture 2(3)
に続きます。





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by leejewel | 2008-01-22 23:20 | 創作文「夏物語」
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