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To the sea(3)






愛してる…

いくら愛しても…

愛し足りない…

僕は、喉が渇きやすいんだ…

今も…

そう…

いや…

前よりももっと…

だから…




♡ お知らせ ♡

寸止めのまま、長らくお待たせしました!
「To the sea」(3)完全UPです!

長くなっちゃいました…

だって…ミンチョルがぁぁぁ…イヤン(*ノ∇)ゝ



「To the sea」(1)は、こちらから

「To the sea」(2)は、こちらから




・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ ・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ 

「To the sea」(3)


遠くで聞こえるのは、波の音?

それとも…あなたの声?

あなたの匂いがする…。

私…。




「ヨンス?起きて…。着いたよ…」

ヨンスがうっすらと目を開けると、目の前にミンチョルの顔があった。

「うぅん…あ…私、寝ちゃったのね…」

「夢でも、見てた?」

のぞき込んだミンチョルは、ニッと笑った。

「さぁ…降りて…」

着いたところは、小さなホテルだった。
プロバンス風といったらいいのだろうか、白い壁の瀟洒な建物がライトアップされていて、とてもロマンティックな雰囲気だ。

「素敵…」

ヨンスは、目を輝かせていた。

「ここはね…一日数組しか予約をとらないホテルなんだよ」
「最近、人気があるらしい…」
「仕事で、ここのオーナーと知り合ってね…」
「ムリに予約をいれてもらったんだ」

(キミと過ごしたくて…)

という言葉を飲み込んだミンチョルは、照れたように、長めの前髪をはらりと掻き上げ、片方の眉毛をピクっとさせた。

「どう?気に入った?」

「ええ…あなた……」

中へ入って、チェックインをすませると、部屋に案内された。
オーナーのこだわりを随所に感じるインテリアに、ヨンスは、すっかり楽しくなっていた。

二人きりになると、ミンチョルは、ヨンスを抱きかかえて、ベッドに連れて行った。
真っ白なシーツの海にヨンスを優しく下ろすと、いきなり覆い被さった。

「あ…あなた?」

ヨンスが厚い胸を押し返す間もなく、ミンチョルは、ヨンスの上唇をゆっくりと含んだ。

「あふ…ぅ」

ヨンスの体から、力が抜けていく。

(あぁ…私……)

舌を絡ませあい、求め合う二人の脳裏に、さきほどの車の中での熱いひと時が蘇る。
ミンチョルが、服の上から、指先でそっと胸の先端に触れると、ヨンスは塞がれた唇の隙間から、小さな喘ぎ声を漏らしはじめた。
ヨンスの閉じた瞼に官能の色が浮かぶ。

(キミが、こんな表情をするようになるなんて…)

ミンチョルは、ヨンスの反応に満足していた。
そして、同時に、自分自身も熱い欲望がわき起こってくるのを感じていた。


すると、ミンチョルは、ふいに唇を離した。
自分もヨンスに並んで、仰向けになると、天井を見ながら言った。

「ああ…」
「お腹すいたね…」

ミンチョルが、ヨンスを見る。

「あなた…?」

ミンチョルにはぐらかされ、少し驚いたヨンスは、ミンチョルを見た。
でも、すぐに、ミンチョルの少年のような瞳を見て、安心したように微笑み返した。




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「ここはね、今、流行のスローフードでも有名なんだよ」

夕食のテーブルにつくと、ミンチョルがいった。

「スローフード?」

ヨンスが怪訝な顔をして聞き返した。

「きいたことない?」
「もともとは、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動やその食品のことをいうんだけど…」
「つまり、体にいい有機野菜、天然酵母などを使った料理を出すホテルなんだって…」
「料理に使っている野菜は、オーナーが栽培した有機野菜を使っているんだよ」
「キミは、料理が得意だから、興味あるかなと思って。第一、キミの体にもいいしね…」

ワインですっかり饒舌になったミンチョルの話を、頷きながら聞いていたヨンスの手が止まった。

「ん?どうしたの?」
「口に合わなかった?」

向かい合うヨンスがテーブルに置いた手に、ミンチョルは心配そうに自分の手を重ねる。







「大丈夫?」
「気分悪い?」

「ううん…違うの」
「…とっても美味しいわ」
「ただ…あなたが、私に、そうやって話してくれるの、久しぶりな気がして…」
「なんだか……うれしい…」

顔をあげたヨンスは目を潤ませながら、微笑んでいた。

ミンチョルは、重ねた手をギュッと握ると、言った。

「ずっと仕事が忙しくて、キミに寂しい思いをさせたね」
「すまない…」

「いいえ…お仕事が忙しいのは、仕方ないわ」
「私は…あなたとこうして、過ごせて…よかったなって思うの」
「あなた…ありがとう」

ミンチョルは、ヨンスの幸せそうな顔を見て、心の底から愛しさがこみあげてきた。




そうだ。

キミが笑っていられるなら…

僕は何でもしよう。

キミの幸せが、僕の歓びなのだから。




「なんだか、酔ったみたい…」

ほんの少しのワインがヨンスの頬を赤く染めていた。
ヨンスの赤くなった胸元に、ミンチョルはチラッと目を向ける。

「ほんとだ。真っ赤だね」
「酔ったキミもたまにはいい…」

ミンチョルは、優しく微笑んでいる。

「あなた…」

ヨンスは、恥ずかしくなって、うつむいた。

「そろそろ…部屋にもどろうか…」

ミンチョルは、立ち上がると、ヨンスをエスコートして部屋に戻った。




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部屋に入るなり、ミンチョルは、ヨンスを抱き締めた。
そして、腕の中のヨンスを見つめると、言った。

「まだ赤いね…気分はどう?」

「ええ…大丈夫」
「あ…あなた…お風呂は?」

「え?」
「う…ん…そうだね…入ろうか…」

「じゃ…私…入れてきます…」

ミンチョルが緩めた腕から、擦り抜けたヨンスはバスルームへ向かった。
ヨンスを見送りながら、ミンチョルは、ベッドに寝そべった。

すると、バスルームからヨンスの声がした。

「どうしたの?」

ミンチョルが心配そうにバスルームを覗くと、うれしそうなヨンスの姿が目に飛び込んだ。

「とっても素敵なバスルームだわ!」

白い大理石の壁、蛇口やシャワーの金属部分はすべて金色だが、豪華な造りの中に繊細さが感じられ、けっしていやらしくない。
バスタブは、普通のサイズより広く、ゆったりとしていた。

が、ちょっと洒落たホテルなら、このくらいは当たり前だと思っているミンチョルは、気のない返事をした。

「ん?そう?」

もっとも、ビクトリーが倒産し全てを失うまで、御曹司として上流の暮らしをしてきたミンチョルは、どんな豪華な調度を見ても、驚くことがなかったし、そういったものに興味もなかった。
ただ、ミンチョルは、こんな小さなことにも、素直に喜びを表すヨンスを可愛いと思った。

覗きにきたミンチョルに、ヨンスは言った。

「あなた…アロマオイル…使おうかしら?」

「ふうん…どんなのがあるの?」

「ええと…ブレンドされているみたい」
「リラックス系、ロマンティック系、リフレッシュ系…」
「どれにしようかしら……」

ヨンスは、エッセンシャルオイルの小瓶のフタを開けて、香りをかいでみた。

「やっぱり…ロマンティックじゃないの?」

ミンチョルが、悪戯っぽい顔をして口を挟んだ。



ヨンスが、お湯にオイルを数滴たらす。
立ち上る湯気に混ざり、甘く誘うような香りが広がった。

ヨンスは、その香りにうっとりとしながら、お湯を掻き混ぜている。

(これなら、切り出しても大丈夫かもしれないな…)

ヨンスを見ながら、ミンチョルは、密かな企てを実行することを決意した。

「ヨンス…キミが先に入ったら?」

「え…?でも…」
「あなたから、お先にどうぞ…」

「じゃ、そうするけど…あとで、呼んだらきてくれる?」

ミンチョルは、甘えるように上目遣いで、ヨンスを見た。

「あの…でも私…一緒に入るのは恥ずかしいわ…」

「ねぇ…ヨンス」

ミンチョルが、ヨンスに近づく。
そして、耳元で囁いた。

「素敵なバスタイムを二人で過ごしたいと思わない?」

「そ…それはそうだけど…」

口ごもるヨンスに、ミンチョルは追い打ちを掛ける。

「僕と一緒はイヤ?」

「いいえ…そうじゃなくて…」

「じゃ…きまった。いいね!」

ミンチョルは、強引に念を押すと、さっさと服を脱ぎ始めた。
彼の逞しい褐色の筋肉を目の当たりにして、ヨンスは、バスルームからあわてて飛び出した。
恥ずかしい気持ちとは裏腹に、ヨンスは、体の奥からぞくりと、熱いものがこみあげてくるのを感じた。




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結婚したというのに、ヨンスは、夫と一緒に入浴するということにとても
抵抗があった。
いくら相手が愛しい夫であっても、明るいバスルームで自分の裸をさらすのは、とても恥ずかしかった。
それに、骨髄穿刺の痕…。

しかし、さきほどのほんの少しのワインが、ヨンスのその羞恥心を失わせていた。
いや、ミンチョルのことばに気持ちが動かされたのかもしれない。
迷ってはみたものの、愛する夫の言い付けに従うことにした。




(彼女はくるだろうか…)

バスタブに体をのばし、濡れた前髪を掻き上げながら、ミンチョルは、考えていた。
アロマオイルの香りのせいか、とても気分がいい。

「ヨンス…おいで…」

ミンチョルは、バスルームから、声をかけた。

「はい…今…いきます」

小さな声で答えると、ヨンスは、恥ずかしそうに胸を隠してバスルームに入ってきた。
そして、シャワーで軽く体を流した。
ミンチョルは、バスタブから立ち上がった。
甘く官能的なオイルの香りとともに、湯気が立ちのぼる。

「今度は、キミが温まって…」

ミンチョルの張りのある肌が、濡れてぬらぬらと妖しく光っている。
ヨンスは、夫の裸身に、思わず目をそらしながらバスタブに入った。

「気持ちいい?」

「ええ…でも…」
「やっぱり…恥ずかしいわ…」
「私…ヘンかしら?」

そして、ヨンスは、さらに両腕で自分の胸をギュッと隠した。
そうすることが、かえって、胸の隆起を際立たせ、男を駆り立てることなど、彼女は知らない。

「恥ずかしいの?」
「僕なのに?」

ミンチョルは、ヨンスの胸をちらりと見ながら、言った。
ヨンスは、ミンチョルの視線を感じ、身を捩りながら、うなずいた。
その様子に、ミンチョルは、あきれたようにクスリと笑った。




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(こんな風に髪を洗うのね…)

ヨンスは、微笑ましく子どもを見守るような表情で、髪を洗うミンチョルを見ていた。
しかし、濡れた髪の間から、チラリとのぞくミンチョルの目と目が合い、思わずドキリとした。

ミンチョルが髪を洗い終えるのを見計らって、ヨンスは声をかけた。

「あなた…お背中、流しましょうか?」

「うん…」

ミンチョルが背中を向けた。
白くぬけるような肌を、すっかり上気させたヨンスは、バスタブから上がった。
ヨンスは、ミンチョルの背中を石けんの泡でいっぱいにしたタオルで、優しく心を込めて洗った。
彼の筋肉質の滑らかな肌に、思わず体を合わせたくなる衝動を、ヨンスは自分の中に感じていた。

(私……ヘンだわ…)




「ああ…気持ちいいよ」

ヨンスに洗ってもらい、ミンチョルは、素直にうれしかった。
時々、泡と一緒にヨンスの柔らかい肌が擦れ合うのも、とても心地よかった。

「今度は、僕が洗ってあげようか?」

「あ…私は、自分で洗います…」
「あなたは…入っていて…」

せっかく柔軟になってきたヨンスの心が、また頑なになりそうな予感がした。
ミンチョルは、ヨンスの言葉に従い、バスタブで待つことにした。

ヨンスは、ミンチョルの視線を気にしながら、手早く長い髪を洗い終えると、器用に上にまとめ上げて、バレッタで止めた。

「おいで…」

ミンチョルは、躊躇するヨンスを誘導すると、後ろから抱くような形で湯に浸った。

「ちょっと…狭いね…」

ミンチョルは、そう言うと、ヨンスの首筋に唇を這わせた。
ビクッとするヨンスをミンチョルは抱きしめた。

「ねぇ…ヨンス…きいて」
「気にしてると思うから、いうけど…」

振り向こうとするヨンスを、再びギュッと抱きしめると、静かに続けた。

「キミの傷はすべて、僕のモノだから…」
「心の傷も、体の傷もすべて…」
「だから…もう…恥ずかしがらなくていいんだよ…」

ミンチョルの落ち着いた、それでいて甘い声に、ヨンスは心が震えた。

壮絶な移植治療とその後の検査によって、自分の心と体に残された傷痕。
いくら生命をつなぐ証とはいえ、腸骨辺りに存在するあまりに惨い痕跡を、ヨンスは、あからさまに見せるようなことはしたくなかった。
愛しいミンチョルだからこそ、よけいに。

「あなた…私…ずっと気にしていて…」
「だから…」

ヨンスの白い肩が、震えている。

「もう…いいんだよ…」
「言ったよね?」
「僕のモノだから……」

「あなた…」

ヨンスは、心の奥で、何かが溶けるのを感じた。
そして、心から思った。

(あなた……愛してるわ…)

ヨンスが体の位置を変えようとした瞬間、ミンチョルの片手が、太ももを滑り降りた。

「え?」
「あ…」

そして、もう一方の手が膨らみのひとつを、下からすくい上げるようにして掴んだ。
揉みしだかれるたびに、柔らかな膨らみが変形する。
ミンチョルの指先が、先端を捕らえ、クリクリと弄ぶ。

「あンっ…」

ヨンスが身を捩ると、かえって密着した肌がこすれ合う。

「愛してる…」

ミンチョルの低く囁く声に、ヨンスの体の奥が、ドクンと反応した。

奥へ進んだミンチョルの指先は、いつものように彼女が一番感じる場所を探り当てた。

「あぁっ…」

アロマオイルのせいで感度が高まっているのだろうか。
その部分は、あっけなくそそり立ち、ヨンスは、湯の中で腰をくねらせた。

「あなた…ダメ…」

(こんなところで…)

ミンチョルが、硬くなっている部分を撫で上げながら、奥にグッと中指を潜り込ませると、すでにそこは熱く潤んでいる。

「あンっ…」

ヨンスは、今にも果ててしまいそうな自分を必死で堪えていた。
少しずつ大きくなっていく喘ぎ声が、バスルームに響く。




あなたの言葉が…声が…

私の心を溶かし…

あなたの唇が…指先が…

すべてが…

私の体を溶かしていく…




「だって…こんなに感じてるよ…ほら…」
「いいよね?」

ミンチョルは、秘所から指を引き抜くと、両手でヨンスの腰を少し浮かせた。
そして、自身を突き立て、腰をグイと下ろさせた。

「あンンッ…」

ミンチョルに背後から抱かれ、座位のまま、深く突きあげられる。
狭い空間のため、ミンチョルの胸がピッタリとヨンスの背中にはりつく。
ヨンスは、バスタブのふちを握りしめて、ミンチョルの容赦ない求めに応じていた。

「キミの中…すごく…熱いよ…」
「もっと…感じたい?」

ミンチョルは突き上げながら、指先でまたヨンスの敏感な部分を弄り始めた。

「あっ……そこは…」
「…イヤ…あっ…」

感じきっているヨンスの奥は、ミンチョルに絡みつき、ギュッと締め付ける。

「あぁ…すごい…」

ミンチョルが、一瞬、切なそうに眉間にシワを寄せた。

「もうっ…」
「ああっ…だめぇ…」

(あなた……お願い…)

ヨンスは、乱れながら懇願した。
このままどこまでも欲望に身を委ね、早く絶頂を迎えたかった。
しかし、ミンチョルは、簡単にはヨンスの願いを聞き入れない。

「まだだよ…」

(もっと…もっと…)
(そう…僕を求めて…)

ミンチョルは、ここまで乱れるようになったヨンスに、まだ満足していなかった。
もっと、乱したい。
自分の前だけは、もっと淫らになって、狂わんばかりに自分を求めてほしい。
彼女を抱けば抱くほど、そんな欲望がふくれあがるのを感じていた。

ミンチョルは、ヨンスの手を前方のふちにかけさせると、後背位の姿勢に移った。

「はぅっ…」

苦しげに頭を動かすヨンスの髪のバレッタがはずれ、上げた髪がバラリととけた。
濡れた黒髪が、ミンチョルの目の前に広がる。
白い背中を猫のように仰け反らせて喘ぐヨンスの姿に、ミンチョルは興奮していた。

(ああ…なんて淫らなんだ…)

ミンチョルは、突き上げる快感に喘ぎ、食いしばる口元から息を漏らした。

「あぅっ……」

ヨンスは、背中越しにミンチョルの息づかいを感じていた。

(ああ…あなたも感じているのね…)

揺らめく湯の官能的な香りとお互いの息づかいが、二人を一層、昂ぶらせていた。
一度結びついたら離れるまで、貪り尽くすのが運命(さだめ)のように、二人は求め合った。

「んんぁっ…ああぁぁぁ…」

細く長い悲鳴のような声を響かせて、ヨンスは果てた。

同時に、ミンチョルも低く咆吼した。




・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ ・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ 




バスローブのまま、ミンチョルはソファーにもたれて、ミネラルウォーターを飲んでいた。
ヨンスが乾かした髪を、ブラシで丁寧に梳かしているのを見ている。

「あなた…ワインじゃなくて、よかったの?」

振り向かずにいうヨンスに、ミンチョルが言った。

「うん…この水、おいしいよ」
「イタリアの水だって…」
「キミも、飲んだら?」

この部屋には、数種類のブランドの水が、常備されていた。

「ええ…私も…喉が渇いたわ…」

ボトルからグラスにそそいだ水を、白い喉を震わせて美味しそうに、ヨンスは飲んだ。
その様子をミンチョルは、眺めていた。

(僕は…ずっと…喉が渇いてる…)
(おそらく…キミといる限り…ずっと)

「ほんと…おいしいお水ね」

ヨンスは、グラスを置くと、ミンチョルに微笑んだ。
ミンチョルは、ヨンスに近づくと、額にそっとキスをした。
そして、ヨンスを抱き上げると、ベッドへ運んだ。

ベッドに下ろされたヨンスが目を見開いて、ミンチョルを見あげる。

「今日は、ずっと狭い思いをさせたね…」

そう言ったミンチョルの目が、悪戯っぽく光った。

「このベッドは、十分…広い…」

「え?」
「あなた…」

ヨンスが抵抗する間も与えず、ミンチョルが覆い被さった。

ヨンスは、抵抗しようとミンチョルの胸を押しかけたが、やめた。
ミンチョルの体の重さを感じながら、彼の体に両腕を回すと、愛おしそうにギュッと抱きしめた。
彼の鼓動に対応して、体の奥が、ドクドクと脈打ってくる。

(愛してるわ…)

ミンチョルは、ヨンスのいつもと違う態度に、ちょっと驚いて、ヨンスの顔を見た。

そして、微笑むと、ゆっくりと唇を合わせていった。




いくら愛しても…

愛し足りない…

だから…

僕は…




・.*. :。 ・.*. .:。Fine ・.*. :。 ・.*. :。



長らくお待たせした上に、
ココまでお付き合い下さり、
ありがとうございました。

ああ…長かったぁ~

それに狭かった…イヤン(*ノ∇)ゝ

もしかして…ミンチョルったら、第4ラウンド???(爆)

あとがきっていうか、レビュー、書こうかな…








by leejewel | 2007-08-15 00:22 | 創作文 「美日々」
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