To the sea(2)






もう…誰も愛さない…

もう…誰も…

愛せない…

他の誰も…


この愛だけは…

決して…

離しはしない…よ





♡ お知らせ ♡
なんだかんだと…
思いっきりお待たせしてましたが…
続きの(2)UPです。


前のお話の「To the sea」(1)





・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ ・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ 

「To the sea」(2)


突然、ミンチョルの携帯が鳴った。

「イ・ミンチョルです…」

低い声で、ミンチョルは答えた。

キチャンからだった。

月曜日の朝、会議に必要な企画書の一部を変更しなければならないことは、ミンチョルも報告を受けていた。
キチャンに一任していたのだが、どうしても最後の詰めができなかったらしい。
キチャンは、ミンチョルの連日の激務を知っていた。
だからこそ、せっかく休みを取ったミンチョルの手をわずらわすまいと、自分一人で抱えこんでいた結果が、裏目に出てしまった。

キチャンは、悔やんでいた。
初めから、ミンチョルに相談していれば、こんなことにはならなかっただろう。
ミンチョルは、自分にあえてチャンスをくれる。
それに応えて頑張ろうと思う。

ミンチョルの卓越した企画力、鮮やかな彼の手腕。
ゼロ、いやマイナスからの出発で、新会社をここまでにした実力と、彼の自信にあふれた強い目の光が、周囲の誰をも唸らせ、憧憬の念を抱かせる。
そんなミンチョルを超えるなんてことは毛頭考えてもいないが、せめて追いつけるなら…と思う。
が、一方では、ミンチョルの傍らで、ずっと仕事をしてきた自分には、十分わかっていた。
彼じゃなければ、ダメなんだということを。

しかし、少し前から、ミンチョルがこの土日の休みを確保するため調整していることに気づいたキチャンは、今回ばかりは、ミンチョルを休ませたかった。
それなのに…。



「キチャンさん、例の企画書の件ですか?」

キチャンは、電話の向こうのミンチョルの冷静な低い声に、少し怯えた。

「はい…社長…。どうしても、私じゃ、ダメなんです」

叱責されると思った。
なぜ、こうなるまでに相談しなかったと怒鳴られても仕方なかった。
しかし、ミンチョルは少し間を置いてから、包み込むような声で答えた。

「わかりました。3時間、いや2時間だけ時間をくれますか」

「すみません。社長…ご自宅まで、書類は取りにうかがいます」

「じゃ、2時間後に…」

ミンチョルは、携帯をパチンと閉じると、フッとため息をついた。

片方の目に手をあててこすりながら、やれやれというように、ヨンスの方を向いて微笑んだ。

「あなた…」

ヨンスは、電話のやりとりから、急に仕事が入ったのだと察した。
それも、かなり深刻そうな感じが読みとれた。

「あなた…お仕事なら、今日は、やめにしましょう…」

「ヨンス、悪いけど、2時間だけ待ってくれる?」

「あなた…ムリなさらないで…」

「ヨンス…僕は、決めたことはちゃんとやる性格なんだ…」

そういって、ミンチョルは、片方の眉を上げて見せた。

「あなたったら…」



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ヨンスは、キッチンに立っていた。

ノートパソコンに向かって、真剣な表情のミンチョルを、ヨンスはチラッと見た。

(仕事をしている時のあなたは、とても怖い顔をしているけれど、
私は、そんなあなたの顔が、好き…)

そして、ヨンスは、今朝のミンチョルの甘えた表情を思い出していた。
同時に、自分の体に残る彼の唇の感触を感じていた。
キーボードを叩くしなやかなあの指は、つい先ほどまで、自分を翻弄していたのかと思うと、胸の奥がまた熱くなるのを覚えた。

(私ったら…)



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やがて、ミンチョルは、ふうっと息を吐くと、メガネをはずして置いた。

「…終わった」
「やはり2時間かかったな…」

ちょうどその時、玄関のチャイムが鳴った。

「あなた…キチャンさんです」

「ああ…入ってもらって」

「私なら、ここで結構です」
「社長…今回の件は…申し訳ありませんでした…」

「そんなことはいいから。説明したいこともあるし…」

キチャンを招き入れたミンチョルは、丁寧に説明し、書類とディスクを手渡した。

「じゃ、頼んだよ」
「これから先は、キミに任せたから」

「はい。わかりました」
「社長…本当にすみませんでした…」

キチャンも、今回の不始末では、自分なりにかなりショックを受けていた。
そんなキチャンに、ミンチョルは微笑みながら、言った。

「気にする必要はないよ」
「いくらキミに一任していたからといって、仕事のことは、すべて僕の責任だから」

いつもは闊達なキチャンの暗い表情を見て、ヨンスもとても心配だった。

「あなた…お昼の支度ができたんですが…」

テーブルには、美味しそうなキムパブが、並べられていた。
予期せぬヨンスの心遣いに、ミンチョルは、とてもうれしくなった。

「そういえば、もう昼だったね」
「ヨンス…ありがとう」
「キチャンさん、キミも腹が減ってるだろう。食べていったら?」
「ヨンス、いいよね?」

ミンチョルの言葉にヨンスは、ニッコリと微笑んだ。

「あ…いえ。私でしたら…お構いなく…」

キチャンは、これ以上、二人の邪魔をしてはいけないと思っていた。

「まさか、誰かと約束でもあるのかい?」

ミンチョルは、意地悪そうに言った。

「いえ!とんでもありません」

キチャンがあわてて否定した。

「あり合わせで作ったので、お口に合うといいんだけど…」

ヨンスが、そういっている間に、すでに、ミンチョルもキチャンも、キムパブをほおばっていた。

「あら…」

二人の様子を見て、ヨンスは微笑んだ。



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キチャンが帰り、後片付けをしているヨンスにミンチョルが言った。

「すっかり遅くなったけど…」
「…出かけようか?」

「え?」
「あなた…ムリなさらなくても」

ミンチョルは、ヨンスの肩に手をかけると、のぞき込んできいた。

「ヨンス…疲れた?」
「キミがイヤなら、仕方ないけど…」
「どうする?」

「私なら、大丈夫」
「ただ…」

「ただ?」

「あなたの方こそ、疲れているんじゃないかと思って…」

「僕のことなら、心配いらない」
「じゃ、きまりだ!」

ミンチョルは、ニッと笑った。



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「車で、遠出も久しぶりだね…」

「あなた…どこに行くの?」

ミンチョルは、黙って運転している。
少し間を置いて、ミンチョルが、言った。

「…あの時、キミはとても不安そうな顔できいたね」

「ええ…だって、あなた、とても怖い顔をしてたんですもの」

「じゃ、今は?」

ミンチョルは、前を向いたまま、わざとしかめっ面をして見せた。

「あら…とても、怖い顔…」

ヨンスは、クスッと笑いながら答えた。

すると、急にミンチョルが真顔になって、呟いた。

「あの時、キミが、バスから降りてこなかったら…」

(僕はどうなっていただろう)
(キミの愛を見失っていたかもしれない)

ヨンスは、ミンチョルの横顔を見つめる。

「あの時、私…。あなたのこと、放っておけなかったの…」

(心が悲鳴を上げているあなたを一人にできなかった…)
(私は、あの時、もう、あなたを愛してしまっていたのね…きっと…)



やがて、視界が開け、海が見えた。

「海だわ!海!」

ヨンスが、うれしそうに声をあげた。

少し日が傾きかけた海は、静かに二人を迎えた。

砂浜を歩きながら、あの日を思い出し、自然に手をつなぐ。

「ヨンス…」
「今日は、海に飛び込みたい?」

ミンチョルは、少年のような目でヨンスを見た。
彼の明るい色の髪が、夕日に透けて、キラキラと輝いている。

「まぁ…あなたったら」
「どうしようかしら?」

ヨンスも負けずに言い返した。

「ダメだ…キミの体によくない…」

ミンチョルは、優しく微笑むと、ヨンスの肩を抱いた。

二人は砂浜に座り、寄り添いながら、いつまでも、打ち寄せる波を見ていた。



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残光を輝かせ、海の向こうへ日が沈む。

「ヨンス…風が冷たいよ…」
「車に戻ろうか…」



ミンチョルは、車のシートにもたれ、暗い夜の海を見ていた。

ヨンスは、そんなミンチョルの横顔を見守っていた。

「…あなた?」

ヨンスが話しかけると、ミンチョルは、黙ったまま、ヨンスの方を見た。

時に冷たく、時に優しい光を宿すその瞳は、今、まっすぐにヨンスを見つめていた。

(あなた?)





ミンチョルの手がヨンスの髪に触れる。

もう一方の手が、ヨンスの顎を引き寄せ、額にそっとミンチョルの唇が触れた。
そのまま、鼻筋に軽くキスすると、上唇に辿り着いた。
そして、軽く吸い上げる。

ヨンスは、思い出していた。


初めてあなたの熱い唇に触れた夜、とても怖かったけれど…
暗く深い海の底に、眩しく温かい光を感じたの。
あなたは、私に触れなかった。
でも…あなたは、私の中に深く深く入り込んでしまったわ…


ヨンスが待ちきれずに口を開けた瞬間、ミンチョルの舌が滑り込んだ。

「んふっ……」

唇をすっぽりと覆うと、ヨンスの舌を探し当てる。

「ンンン…」

唇全体を優しく激しく、吸い上げるミンチョルのキスに、すっかり馴らされたヨンスは、今では、自分から舌を絡めてくる。
ヨンスは、確実に変化していた。

(あの夜のキミは…震えていたね…)

ミンチョルは、思い出していた。


触れようとすると、体を硬くしたキミ。
僕は…
欲張りだった。

キミのすべてが欲しかった。
体だけじゃなく、心もすべて。

だから、触れたら…
離れていってしまうんじゃないかって…
とても…怖かったんだ…

でも…キミは…
僕の閉ざした扉を次々と開けて…
入ってきた。

どんなに暗い海に投げ出されても…
僕は…
この愛を離しはしないだろう。


ミンチョルの手が滑らかに、服の上からヨンスの胸を撫でる。
そっと手で押し包み、頂点とわかる部分に指先で円を描くと、ヨンスがビクっと反応した。
ほんの少し触っただけでも、服の上から、頂点がそそり立ってきているのがわかる。

「感じる?」

ミンチョルは、ヨンスの耳元できいた。
ヨンスは、ミンチョルの目を見たときから、もう自分が感じていることに気づいていた。

V字型のニットの襟から、指を滑り込ませると、固くなった頂点をはさみ、クリクリと転がす。

「あン…」

ブラから頂点をはみ出させ、つまみ上げては転がすという愛撫が続けられる。
ヨンスは、それを拒むように、また、もっとせがむように体を捩っていた。

(ああ……お願い…吸って…)
(あっ…私…なんてことを…)

こんな淫らな気持ちに、ヨンスは自分でも驚いていた。
でも、もう止めることができない。

すると、ミンチョルは、そんなヨンスの気持ちをはぐらかすように、さらりとヨンスの胸から手をはずした。

(え…?)

そして、今度は、その手をヨンスのスカートの中に滑り込ませると、太ももに触れた。

「あ!」

ヨンスが、小さな声をあげた。
その唇を、ミンチョルがまた奪いに来る。

ミンチョルのしなやかな指は、足の隙間に入り込み、ヨンスの敏感な場所に辿り着いていた。
ショーツの上から、ゆっくりと優しく撫で上げる。

「あ…あなた…」

(こ、こんな所で…?)

ヨンスは、少し驚いたように、唇を離す。

「感じてる…ね…」

ミンチョルは、ヨンスの耳元で囁いた。
耳を舌先で、ちろりと舐めると、甘噛みした。

ヨンスは、足を閉じようとしたが、いつしかゆるみ、指の動きに身を任せてしまう。

「あなた…だ…だめ…」

口ではいくら抗っていても、体の反応は正直だった。
ショーツの上からもわかるくらいに、蜜を溢れさせている。

「脱いだ方がいいね…」

ミンチョルは、するりとショーツを脱がせてしまうと、感じる場所にピタッと指を這わせた。

「あンンっ…」

直に触られたヨンスは、体の奥から、熱いモノがますますこみあげてくるのを感じていた。

(ああ…私…)

ミンチョルは、中指を奥へと差し込み、抜き差しを繰り返しながら、一番敏感な場所を、優しく押し広げていく。
すっかり固くなったその中心を絶妙な加減で、こすりあげる。

(ああ……だめ…)

ヨンスは、熱っぽく潤んだ目をして、指の動きにすっかり応じてしまっていた。
腰がせりあがるのを、シートに体を押しつけて、最後の理性で必死で堪えていた。

「ああっ…んあっ…ンン」

それでも我慢しきれず、大きく喘ぐヨンスを、ミンチョルが唇で塞いだ。

車内という密室で、このような行為をしているということが、ヨンスを余計に感じさせていた。

(すごく…淫らだ…)

ミンチョルも、服を着たまま、喘ぐ妻の姿に興奮していた。

一瞬、ミンチョルは唇を離した時だった。

「はぁぁぁっ…」

足をピンとつっぱらせて、ヨンスは果てた。



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ミンチョルは、ヨンスから離れると、助手席のシートを一番後ろに下げた。

感じきってうつろな目をしたヨンスを少し動かし、自分も助手席に移動して深く座った。

「ヨンス…おいで」

少しためらうヨンスを、自分の上に跨らせた。

そして、ジッパーを下げ、自身を解放すると、ヨンスに突き立てた。

「ああっ…」

先ほどの愛撫で、ヨンスの中は、蜜を溢れさせ、ミンチョルをぬぷりと飲み込んだ。
ミンチョルにしがみつくような形で、奥まで貫かれる。

「あぁっ…あ…あなた…」

「あぁ…中が…とても熱い…よ」

腰を浮かそうとすると、ミンチョルが両手で腰を掴んで離さない。

やがて、太い腕でギュッと抱きしめながら、ゆっくりと動かし始める。

「ああンっ…あンっ…」

(ああ…私…こんな…)

ヨンスは、自分でも信じられないほどの甘ったるい声で喘ぎだした。
喘ぎ声を洩らす唇に、ミンチョルが口づけする。

服を着たまま、その部分だけつながり合っているということが、彼女をより昂ぶらせていた。
たまらず体をそらし、ダッシュボードにぶつかりそうになるのを、ミンチョルがグッと抱き寄せる。

「ああ…ダメだよ。そんなに動いちゃ…」
「ほら…車が揺れる…」

「あぁっ…でも…動いてしまう…の」
「は、恥ずかしい…」

(私…おかしくなりそう…)

「ねぇ…いつもより感じるの?」

(すごいよ…ほんとに…)

「ええ…すごい…の」
「…あっ…いやっ…あぁン」

(ああ…こんな所で…)

いつもと違う場所でのこのような行為に、ヨンスは、すっかり自分を失っていた。

「いいコだから、そっと…」
「ゆっくり…ほら…」

ミンチョルの甘い声を、ヨンスは遠くで聞いていた。
ミンチョルは、ヨンスの動きを制限するように抱きしめながら、ゆっくりと突き上げる。
狭い空間がより、二人の密着度を高め、燃え上がらせていた。
やがて、ミンチョルが、リズムを早めた。

「ああっ…もうっ…私…」

ヨンスが、さらにしがみつく。

「あぁ…僕も…」

登りつめた二人は感じるままに、果てた。



・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ ・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ 




窓を開けると、しっとりとした海風が入ってきた。

波の音が、聞こえる。

「やっぱり…ちょっと狭かったね…」

ミンチョルは、フッと笑いながら言った。

「あなた…」
「みんな…車でこんなことするの?」

ヨンスが、真面目な顔で聞く。

「ん?」
「さあ……」

ミンチョルは、顎に手をやりながら、微笑んだ。
そして、もう一度、ヨンスを引き寄せて、額にキスをすると、言った。

「さぁ…行こうか…」
「今日は、家には帰らないよ…」

ヨンスは驚いて、聞き返した。

「え?」
「あなた?」

「ちょっと、遅くなったけど、夕食の時間には間に合いそうだな…」

「あなた…どこへ?」

「秘密…」

ミンチョルは、人差し指を口にあてて、シィッというジェスチャーをした。
そして、いつものように悪戯っぽく笑い、車を走らせた。



夜の海のさざ波が、月の光を煌めかせていた。



・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ ・。○。・○○ . 。○・゜○。。・。○ 

長々、お付き合いくださり、ありがとうございます。

また、初挑戦…してしまいました…イヤン(*ノ∇)ゝ♡

さて、この後、ミンチョルはどこへ行くんでしょうか?

そうなんです。

無謀にも、
To the sea(3)に続きます。(の予定(爆)
↑え?第3ラウンド?イヤン(*ノ∇)ゝ



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by leejewel | 2007-06-24 14:36 | 創作文 「美日々」
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