「外交官 黒田康作」サイドストーリー



映画「アンダルシア 女神の報復」
公開記念で
「外交官 黒田康作」総集編前編が
放送されましたね。

後編は
2011年6月21日
1:50~3:50の放送ですね。
(フジテレビ)


ジョンに想いを馳せながら
ちょっと書いてみました。

「外交官 黒田康作」サイドストーリーです。

ショートストーリーですので
お時間のある方はどうぞ。




。。。。。。。



「外交官 黒田康作」サイドストーリー
『ジョンはお仕事中?』




絡み付いている女の腕の間から、手を伸ばし、ジョンはサイドテーブルの携帯電話に出た。


「もしもし?」


「俺だ!」


いつもの黒田の緊張した低い声が、彼の今の気分を、あっけなくぶち壊す。
ジョンは、まいったなとでもいうように、軽くため息をつくと、返事をした。


「ああ…お前か…」


「今、いいか?」


「ああ…い、いや…今、取り込み中で…」


ジョンは、ベッドから半身を起こすと、会話を邪魔するように絡みついてくる女をあやすようにしながら、答えた。


「そうか、すまん。捜査中か?」


黒田のシリアスな声に、思わず彼は、苦笑いした。


「え、あ…ま、まぁ、そんなもんだ」


「ああん、早くして…」


聞こえよがしに言う女に、彼は「しぃーっ!」と人差し指を立てて、「わかってる…」と、黒田に聞こえないように小声で言った。
そして、携帯電話を肩に挟むと、拗ねる女を胸に抱き寄せた。


「ええと…なんだっけ?」


「実は……せっかくもらったこの前のブツの件なんだが…あれじゃ、ダメなんだ…それで…」


黒田の絞りだすような声が、事の重大さを物語っていた。


「ふうん。そうか。そりゃ、困ったな…」


ジョンは真顔になると、指で女の髪をくるくると巻き付けながら、黒田の話に集中し始めた。


「ねぇ…」


話し掛けても、いっこうに終わらない電話に業を煮やした女は、ふいに彼の胸の先端に舌を這わせた。


「あっ…や…めろって…」


突然の女の暴挙に、ジョンは、身を捩る。


「おい!だ、大丈夫なのか?」


黒田が、心配そうな声を出す。
女は、ジョンの反応を面白がって、本気で、彼の胸への愛撫にかかった。


「あっ…あっ、ダメだって…ダメ…」


切羽詰まったジョンの声に、黒田が答える。


「え?だから、ダメなんだよ…さっきからいってるだろ?わかってんのか?」


「わ、わかってるって。いや、こっちが、ダメなんだって」


「そうか…そっちもダメなのか…それは、まいったな…」


黒田は、声を沈ませた。


「あ、いや、ダメじゃない。ちがうんだ…」


ジョンが、黒田と話しながら、必死で女を引き離そうとすると、女は、今度は、軽く歯をたてた。


「うっ…い、痛っ!」


「ど、どうしたんだ?そっち、やばいのか?」


ますます心配そうな声を出す黒田に、乱れた前髪を掻き揚げると、彼は答えた。


「ああ、かなりな…」


ジョンは、女の顔を見つめて、ダメだ!というジェスチャーをして、話を続ける。


「とにかく、わかった。他の方法を考えるから」


「そうしてくれ。また、連絡する」


黒田は電話を切ると、いつものように渋い表情のまま、コートを翻し、歩きだした。
ジョンは、携帯電話をサイドテーブルに置いた。


「相変わらずなヤツだ。しかし…困ったことになったな」


「ねぇ…もういいでしょ?」


真剣な表情の彼に、女が、甘えた声を出す。


「ったく。いい子で待ってなきゃ、ダメじゃないか!」


ジョンが、女を睨んだ。
しかし、目の奥では悪戯っぽく笑っているのが、すぐわかる。


「だって…」


女は、ペロッと舌を出して、しれっとした顔で言った。


「待てっていう方が無理よ」


女の白く柔らかい肌が、彼の体に吸いついてくる。


「ねぇ…私に近づいたのは、仕事のため?」


女が、細い指先でジョンの頬を撫でながら、尋ねる。


「ああ…もちろん仕事のためだった」
「でも…今は…愛のためさ」


ジョンは、女を熱っぽく見つめて言った。


「上手ね…」


満足そうに笑みを浮かべた女に、ジョンは、ゆっくりとキスをした。



・.*. .:。Fine ・.*. :。


大人な男、ジョンのショートストーリー
楽しんでいただけたでしょうか?

じゅえるテイスト加えてみました。(笑)


え?
50万突破記念創作?

す、すみません。

腕が痛くて…

あ、いいわけです。(笑)


今、仕上げ中なので
この後、UPしますぅ~

あきれずに
お待ちくださいませ。




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by leejewel | 2011-06-15 10:35 | 創作文「外交官 黒田康作」
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