めずらしく映画の話。「霜花店」(サンファジョム)





迷宮では
びょん以外の映画について
あまり語ったことはありませんが…


びょん以外でも
観たいなぁと思う作品は、観ます。(笑)



「霜花店」(サンファジョム)
――運命、その愛――


この作品
もう二回も観てしまいました。(笑)



あらすじは
オフィシャルサイトで



では、レビューです。





。。。。。。。


――体の関係から始まる愛。

それがどんな風に表現されているのか。


ここにとても興味があって
この映画を観ようと思ったのですが…


え?

別に
男×男に
興味があったわけじゃないのよ…

ほんとだってば…(爆)


。。。。。。。


私、じゅえるが
いきなり、お――――ッ!って驚いたのは…


だから
あのシーンじゃないって。(爆)


王と王妃の野遊びを
倭寇の残党が襲ったシーンです。

見るからに日本の忍者が
襲ってくるんだけど
強いのよ~これが。

それを
長い髪をなびかせ、血飛沫を浴びながら
迎え打つ乾龍衛の美青年たち。

彼らも強くて、ほんとに美しい。

でも…
本陣は、王(チュ・ジンモ)と
ホンニム(インソンくん)だけって。(苦笑)

しかも王が、ホンニムより腕が立つのよね。


ホンニムは、命をかけて王を守ろうとし
王もまた、ホンニムを守ろうとする。

かっこよくて、華麗な二人の
アクションシーン。

これだから、時代劇って好き。



「万死に値する」

結局、守り切れず
王に大怪我を負わせてしまったホンニムは
心から涙を流して
死を賜りたいと申し出ます。

「お前がいなければ余は死んでいた」

と言われて
王の深い愛情に包まれるホンニム。

この二人の間に入り込めない
傍観者のような王妃の姿が
印象に残るのです。


ずっと続くと思われたこんな三人の関係に
やがて変化が訪れます。


世継ぎ問題で
元から養子を押しつけられそうになり
実質、国の存続の危機が迫ります。

そこで
王は、とんでないことを思いつくわけです。
これが、予想もしなかった悲劇を呼ぶわけですが。

女を抱けないときっぱりいう王に代わって
王妃の相手をホンニムにさせるという王の提案。


王妃もホンニムも
王の命令に従わざるを得ません。


幼少からずっと王の寵愛を受けてきたホンニムは
王妃の相手をすることができず
王の真意を尋ねると

「お前に似た子供が欲しい」

こう答えた王は
恋人(ホンニム)の子供が欲しい女そのもの。
産めるもんなら、俺が産みたい…
って感じでしょうか。(笑)



さて
インソンくん、激しいです。

さすがの
私、じゅえるも
ここまでやっていいの?と驚いた。(爆)


たった2時間ちょっとなのに
なんと5回は
王妃とのイヤン(*ノ∇)ゝなシーンを
演じています。(王とのシーン含まず)


びょんなんか、20時間以上で、たった2回?

比べんな!(爆)



相手をつとめる王妃役のソン・ジヒョンさんも
凄かったです。

だって…
インソンくんのお尻をぎゅっと掴んだりね…


ああ…
もうもうもう
激しいったら、ありません。


インソンくん
きちんと果てるとこまで演じてるんですよね。

今まで、某ドラマでは初めと終わりだけで
お茶を濁されてばかりだったせいか
ここまでヤられちゃうと
気分爽快です。(笑)

もうね
成人映画万歳!って感じ。(爆)



映画における性愛描写が
濃厚であればいいって
いってるのではないんです。

そりゃ
ガラス越しに見つめあったって
愛は、十分伝わってくるだろうし
エロティシズムを感じることだってあります。


ただ、この作品の性愛描写は
セックスってここまですごい力があるんだな…
と思わせてくれるものでした。

セックスにロマンを感じない方は
この部分、理解できないかもしれません。

愛しあうということは
もちろん心が大切なんですが
それは、頭ではなく
体で感じなさいと教えてくれます。

本能的に結ばれてしまう
男と女の不思議さに感動し

同時に、理性では
どうにもならない哀しさ、愚かさを感じました。



この作品の容赦ないベッドシーンは
二人の愛がどんどん深まって
もう離れられなくなる様子が
ムリなく描かれていて
とても感情移入しやすかった。

ひとたび、手と手がふれあい
唇が触れた途端、求めあってしまう
どうしようもない情愛。


この先
別れか破滅しかない二人だからこそ
よけい貪るように求めあってしまう。

これも運命的な愛なんでしょう。



体から始まった男と女の運命。

相手のことを想い、贈り物を考えたり
王妃は、「霜花餅」をホンニムに作ったり…

体と体の隙間を埋めるように
心を通わせ愛を積み上げていく二人。

「霜花餅」を食べながら
ホンニムは涙ぐみます。

これは、王妃の愛を思ってか
それとも、自分たちの愛の儚さを思ったのか…

もしかしたら
裏切っている王のことも
頭を掠めたかもしれません。


ホンニムを心配して
変装して会いに来た王に対し

王妃のことが忘れられないホンニムは
自責の念に駆られ
もう離れないと誓うように
抱きしめるのです。

しかし
その舌の根も乾かないうちに
心と体は王妃のもとに飛んで行ってしまいます。(笑)



王妃は、王のことをどう思っていたか?

はじめは敬愛していたかもしれませんが
自分のことを抱けず
代わりに恋人に抱かせるような王に対し
愛情が冷める代わりに

女の歓びを初めて教えてくれたホンニムを
体がまず求め
会いたい欲求が愛へと変化する。

この口付けで
王妃は彼に堕ちたんだな…とかね

王妃の変化がよく演じられていました。

最後は
愛する男と子供を守るために
秘密を知る副隊長をそそのかし
王を殺させようとします。

女の業を感じましたね。



王にしてみたら
まさかこの二人が
体の関係から
こんなに愛し合ってしまうなどとは思いもよらず

王妃に対しては
貸してやったのに
俺の大事なものをとりやがって…
と思ったに違いありません。


王妃の所へ行っていたことがバレバレで
自分の命をもって
王に許しを乞おうとするホンニムに言った
王の言葉。

「お前は命より大事なものを捨てたのだ」

これは、何なのか…とずっと考えていました。

忠義の心?

う~ん、違うな。

やっぱり
王とホンニムがずっと育んできた愛のことなのかな。

王のホンニムに対するすごい執着がエスカレートし
嫉妬に狂った王は、誰も止めることができない。

そして、ホンニムに対しての処罰は壮絶です。

ホンニムと王妃がかばいあって
ましてやホンニムが王妃が好きなんていっちゃったから
王が逆上するのもムリないでしょう。

気の迷いでしたって言って
すでに許してもらっていたけれど
王妃の前では
そんな嘘をいえないホンニムの生真面目さ。


処罰を与えるとき
王妃が「いけません」と叫んでいたのが印象深くて
もっと、王を冷静にさせる言葉を言ってれば
王も踏みとどまったかもと考えてしまうのです。

あなたも困るでしょう?とか。

はぁ?(爆)


自分を逃がしてくれた部下も殺され
王妃も殺されたと思いこんだホンニムは
王と決着をつけようと
宮に向かいます。


静かに座り、ホンニムを待っていた王。
現れたホンニムを見て
やっと会いに来てくれた恋人を迎えるように
静かに微笑みます。

そして
ホンニムと王は、剣を交えるのです。

戦いの最中
王は、「自分は愛されたことがあったのか?」
とききます。

ホンニムは
「愛したことは一度もありません」と言って
王にとどめをささせるんだけれど

「本当に愛していました」って告白しているように
きこえました。

ホンニムは、王に自分を殺してほしかったから
わざと言ったのだろうと。


ホンニムが、最後、王を刺すシーン。
王の仕打ちへの復讐もあったかもしれないけど
王をここまで追い込んだのは自分であり
一緒に死んでくださいって感じかな。



ラスト。
ホンニムは、血を流し断末魔の痙攣をしながら
王妃の姿を確認し、最後の力を振り絞って
顔の向きを変えて王を見つめます。

また、二人は、結ばれたと思いましたね。

ホンニムは、最後にわかったんだと思います。

王妃とのどろどろとした愛とはちがう本当の愛を。

自分の子供を身ごもっている王妃を
殺さなかった王の深い愛。

王は、ホンニムの本心を
知らずに死んでいったのか
わかって死んでいったのか…


インソンくん、ほんとに迫真の演技でした。

半ば死にかけた男が、愛する人を見送り
本当に愛した人を見つめながら死んでゆく哀しさを
よく表現してたと思います。


王との愛も運命的な愛
いや、究極の愛だったのかな。



王が夢で見たという
仲良く狩りを楽しむ王とホンニムの映像が流れます。

天国で結ばれたのでしょうか。

幸せそうな二人は、とても美しかった。



Frozen flower…

閃光のようにきらめいた刹那に
消えゆくイメージだそうですが…


「霜花店」(サンファジョム)

とてもいい映画でした。


[PR]
by leejewel | 2010-02-22 01:16 | 映画の話
<< 第1回ソウル文化芸術大賞 ひょんじゅんring! >>