桜の下で 僕は愛を誓った… ずっと ずっと 君を愛し続けるって… この愛は 変わらない。 桜が毎年 美しく咲き その花びらを 降らすように… 僕の愛は けっして 変わらない。 * 「Cherry blossoms 2nd season」 やっと完結です。 前回も申し上げましたが 季節はずれのUP、ご容赦ください。 ・°*。・°*・°*。・°*・°*。・°*・°*。・°*・°*。・°*・ (3) 玄関のドアを開けたとたん、ミンチョルの携帯が鳴った。 キチャンからだった。 「すいません。社長、ご報告をと思いまして。今、よろしいですか?」 「うん…ああ…それで?」 ミンチョルは、携帯で話しながら、部屋に入る。 「すべて順調に準備できました。あいつら、意外に骨がありますよ。 さすが、社長が集めたチームだけのことはありますね」 「そうか。それはよかった。今夜は、ありがとう。わかった。 明日が、楽しみだな…君ももう帰れるんだろう?じゃ…」 ミンチョルは、携帯をパチンと閉じた。 なんとなく満足げな様子のミンチョルを見ながら、ヨンスがお茶を入れる。 ミンチョルは、上着を脱いで、ネクタイをするりとはずした。 * * * 「今夜は、会えたからいいけど、今度、待ち合わせするときは、 ちゃんと約束した場所で待っていてほしいな…」 ミンチョルは、念を押すようにヨンスに言った。 「本当にごめんなさい。約束するわ」 「君の気持ちはとってもうれしかったけどね。 さっきみたいなああいう男がいるから…」 (やっぱり…あの男、どこかで見たことが…) ミンチョルは、考えていた。 「あなた…あの方は、私を助けてくれたのよ」 「それはわかってるよ。 でも、僕が現われなかったら、ずっと君に付きまとったかもしれない。 いくら優しい君でも、それは感じただろう?」 「ええ…いわれてみれば…なんとなく…」 「気をつけてほしいんだ…」 ミンチョルは、片方の眉毛をぴくっとあげて、ヨンスを見た。 (そうだ…) (取引先のパーティで、見かけた気がする。紹介はされなかったが…) (同じ業界の人間か…それとも…) ミンチョルが思い出している間、ヨンスも、その男のことを考えていた。 (あの時、感じたのは、何だったのかしら?) (あの人に触れられたときの、妙な感触…) 「もしかして…」 「あの男に誘われた?」 ミンチョルは、ヨンスの顔を見ながら、 わざと彼女がいやがるような言い方をした。 ヨンスの表情がぱっと変わる。 「え?」 「そんなこと!あるはずないわ…」 頭から否定するヨンスを見て、ミンチョルは、安心したように笑った。 「ごめん。君がなんだかぼーっとしてるから、つい…」 「もう…意地悪ねっ!」 「でも…」 「君が他の男といるのは…いやなんだ…」 急に真面目な口調で呟くミンチョルは、どこか寂しげだった。 「あなた…」 嫉妬… いつも、僕が嫉妬するのは、君を愛しすぎてるからだ。 君は、そんな僕をいやになりはしないだろうか。 時々、不安になる… ヨンスは、ミンチョルの顔を覗きこむようにして言った。 「私なら…大丈夫よ」 「あなたが、私から離れたくなっても、離さないわ…」 ヨンスは、笑っていた。 (ヨンス…) 「ああ…今夜は、ホテルで過ごしたかったな… そしたら、もっとロマンティックだったのに…」 「そうかしら…私は、うちの方が落ち着くわ」 微笑みながら言うヨンスを、ミンチョルが探るような目で見つめる。 「そう?」 「ええ。今夜、桜を一緒に見られただけで幸せよ」 「ほんとに?」 「僕は…ダメだな…」 ミンチョルの言葉に、少し驚くヨンスを、彼は強く抱き寄せた。 「あ、あなた…」 「僕は、満足できないよ…」 ミンチョルは、ヨンスの髪をかきあげると、耳元に囁いた。 ヨンスが聞き返す間もなく、ミンチョルの唇がヨンスの唇を覆う。 「ンンンンっ…」 「あ…なた…」 「愛してる…」 左右に顔を動かしながら、深く深く相手を求めるような彼のキス。 (ああ…溶けてしまいそう) ヨンスは、いつもより熱い彼のキスに、夢中になっている自分に気付いた。 愛してるわ… だから、もっと愛して… ヨンスの中で、貪欲な想いが頭をもたげ始めていた。 彼女は、腕を彼の首に回し、彼のキスに応じながら、 自分から舌を絡ませていた。 ヨンス… そうだよ… もっと僕を求めて… 自分から求めてくる彼女に、ミンチョルは、よけい愛しさを感じていた。 寝室へ入ると、ヨンスは、ニットを脱ぎ、下着姿でベッドに横になった。 ミンチョルも、シャツを脱ぎ、下着だけになる。 ミンチョルは、ヨンスの額に丁寧にキスをした。 まるで、初めて愛し合うように、そっと、ゆっくりと。 彼のビロードのような唇は、鼻筋を辿り、彼女の唇へたどりつく。 彼の触れる唇の感触に、新鮮なときめきを感じながら、 彼女の身体の奥深くからは、ドロドロとした熱情が湧き上がってくる。 ミンチョルも、抑えきれないほどの昂まりを感じていた。 彼のしなやかな指が、彼女の腿を滑り、下着をするりと脱がせた。 そして、腿の内側を這い、敏感な場所にぴたりと触れる。 彼女の身体が、ビクンと反応した。 指先で押し広げるようにすると、すでに蜜があふれ出している。 それを絡めながら、中指を奥へ差し入れる。 「あぁっ…」 少し腰を上げて反応する彼女の髪を片方の手でそっと撫でる。 「君の中、すごく熱い…」 ミンチョルは囁くと、中指をさらに奥深く挿入した。 同時に、硬くなっている部分を、くるくると刺激する。 「あっあっあっ…」 感じているヨンスの断続的な喘ぎ声を封じこめるように、 ミンチョルが唇で塞いだ。 「あ…んんんんぁっ…」 首を左右に振るようにして、彼女が喘ぐ。 ミンチョルが、唇を離した。 「あああっ…あなた…」 彼女の様子を見ながら、ミンチョルが言う。 「まだ、ダメだよ」 片方の手でブラジャーをずらしてとると、 あらわになった先端の一方を口に含んだ。 彼の口の中で、舌で転がされ、 これ以上ないくらい感じ切ってしまう。 「あンン…」 ヨンスは一気に登りつめようとしていた。 「あなた…も…う…」 「だめだ…もう少し…我慢して…」 「僕を心配させた罰だよ…」 「ああっ…でも…私…」 絶妙に繰り返される抜き差しに、 いつも以上に彼女の身体は、感じている。 「感じてる?」 「……」 「いきたい?」 「……」 ミンチョルの問いかけに、ヨンスは、恍惚とした顔で、 うなづくしかできない。 「じゃ、仕方ないな…」 ミンチョルは、中指をグッと奥へ入れると、 そそり立つその部分を丁寧に擦り上げた。 ヨンスは、彼の愛撫に合わせ、腰をせり上げると、 彼にしがみつきながら、長く細い声をあげた。 果てるとともに、ヨンスを渇望感が襲っていた。 彼女の身体の奥深くから、うねってくる何かが、 さらに貪欲に彼を求め始めている。 「あなた…お願い」 ヨンスがねだるように、ミンチョルに言った。 「どうしてほしいの?」 いつものように、ミンチョルが焦らすようにきいた。 「だから…あの…」 いつもなら、彼女は恥じらいながら、ミンチョルを求めたが、 今夜は、少し違っていた。 「どうして欲しいか、いってごらん」 ヨンスは、ミンチョルの顔を見つめたまま、じっと黙っている。 ああ… 私…すごくあなたが欲しい… ひとつになって溶けてしまいたい… こんなこと… こんなこと…いってもいいの? 彼女の様子がいつもと違うので、ミンチョルがきいた。 (少し…意地悪だったかな…) 「ん?どうしたの?」 「私…」 「どうした?」 ミンチョルが心配になって顔を覗き込んだとき、 ヨンスが耳元に小さく囁いた。 「あなたとひとつになりたいの…」 「あなたが…欲しい」 ミンチョルは、優しい目をしてヨンスを見つめる。 「愛してるよ…」 ミンチョルは、下着をとると、ヨンスの足を大きく開かせ、 自身をゆっくりと沈みこませた。 彼を深く飲み込んだヨンスは、身体中で、彼の存在を感じていた。 彼の腕の中に抱かれながら、彼を自分の中に包み込んでいる幸せ。 私の中の彼をもっと愛したい… ヨンスは、自分から腰を動かしていた。 「ヨンス…いいんだよ…」 「ちがうの…私、あなたを愛したいの…」 「ヨンス…」 「わかった…」 ミンチョルは、彼女の体から一度離れ、ベッドの上に足を延ばして座ると、 彼女を、自分の上に後ろ向きで跨らせた。 「あなた?」 「今度は、君が、僕を導いて…」 ヨンスは、彼自身をそっと握ると、腰を浮かせて自分に突き立てる。 そのまま少しずつ、腰を下ろす。 彼の存在を、おそるおそる自分の奥深くに沈めたとき、 彼が、急に腰を突き上げた。 「あンっ…」 少し仰け反る彼女に、彼が言った。 「ヨンス…」 「見える?」 「僕が君の中に入っているところ…」 「あなた…」 「見てごらん…」 「どう?」 ヨンスは、かがむようにして、その場所をそっと覗きこんだ。 「…見えるわ」 ミンチョルは、腰をさらにグイッと突き上げた。 彼が、荒々しく彼女の中に入りこんでいく。 「ああっ…」 「ヨンス…触ってみて…」 「僕たちがつながっているところ…」 「ほら…君の中にこうやって…」 ヨンスがそこに触れたとき、ミンチョルは、彼女の腰を掴んで上下させた。 「あっあっ…んんンっ…」 (こんな…) ヨンスは、耐えきれず、背を反らす。 ミンチョルは、片方の手で彼女のふくらみを揉みしだきながら、 もう一方で敏感な場所に伸ばし、指先で弄リ始めた。 容赦ないミンチョルの愛撫に、ヨンスは、身悶える。 「ああっ…やっ…」 彼女の白い身体の艶めかしい動きに、 ミンチョルは昂ぶってくる自分を感じていた。 ああ…ヨンス… こんなに淫らに僕を求めるなんて… 愛してる。 愛してるよ… ミンチョルは、いったん自身を引き抜き、彼女を再び仰向けに寝かせた。 彼女の体を二つ折りにして両膝をそろえるようして、 自身を押し当てると、体重をかけた。 「ぁぁっ…」 (奥まで…あなたが入ってくる…) ため息のような吐息が、ヨンスの口から洩れる。 「ああ…」 ミンチョルが、思わず喘いだ。 ヨンスは真上のミンチョルの顔を見る。 愛してるわ… ヨンスは、彼と自分の中の彼が、愛しくてたまらなかった。 感じる… すごく気持ちいい… ああ… 君を壊してしまいそうだ… 激しく求めるミンチョルの動きに、ヨンスは応えていた。 あなた…いいのよ… もっと感じて… 心も身体も溶け合っている歓びで、身体が震える。 愛してる… 二人は、荒く熱い吐息を絡ませ、登りつめた。 * * * ミンチョルは、ふと目覚めた。 どうやら、抱き合ったまま、寝てしまったらしい。 まだ、寝息を立てているヨンスの額に、彼はそっと口づけをする。 ――あなたが、私から離れたくなっても、離さないわ… ミンチョルは、彼女の言葉を思い出していた。 彼は、腕の中にヨンスをしっかりと抱きしめた。 ああ… 僕も、ずっと… ・.*. :。 ・.*. .:。Fine ・.*. :。 ・.*. :。
ちょこっとレビューです。 お待たせしていたミンチョル様、 やっと完結いたしました。 今、頭の中、ぐるぐるしてまして… チャンイも書き、教授も書き、ミンウ~~! あら…B様も…わおっ! そんな状態で、よく混乱しないわね~といわれますが 私の創作回転寿司状態は、有名で…(爆) 並行して書くのに慣れてしまったせいか チャンネルを変えるような感じなので 混線することはありません。 ただ、仕上げに時間がかかってしまうのが なんとも… お待たせしているみな様に 申し訳ない次第です。 今、それぞれのUPに精を出しております… イヤン(*ノ∇)ゝ 今回のお話は 結婚してもなお、愛を深めあう ミンチョルとヨンス。 久しぶりのミンチョル様 いかがでしたでしょうか? 甘い二人を味わっていただけましたか? 王道 やっぱりいいですね~
by leejewel
| 2008-12-04 10:15
| 創作文 「美日々」
|
カレンダー
Jewelからのお知らせ
◆ Jewelのお願い ◆
★初めて訪問された方は、カテゴリ内の「ご挨拶」の「はじめまして…」を お読み下さい。 ★当ブログは、 非公開コメントを 通常仕様としております。 (2007.3.27より) 公開でのコメントは、 ご遠慮下さい。 ★公開で書かれたコメントは、内容に関わらず、 管理人の権限で削除させて頂きます。 ★なお、誹謗中傷、こちらで不適切と判断したコメントも、同様です。 どうか、ご理解とご協力、 お願いいたします。 ◆ByungHun Mania◆ ★パスワード制のJewelの小部屋です。 ★ここに記載している画像、文章等は、あくまでも 一個人の趣味、想像の 範囲内のものです。 当ブログ外への転載、引用は、固くお断りします。 ◆ ブログリンク ◆ わくわく!バンジージャンプするっ! 期間限定のJewelの部屋 Jewelry Box Jewelによるジウンちゃんの部屋 Jeewoonmania お気に入りブログ
カテゴリ
ご挨拶 業務連絡 イ・ビョンホン 創作文索引 創作文 「美日々」 創作文「夏物語」 創作文「HERO」 創作文「チャンイ」 short story オリジナル「Angel Voice」 創作文J&B 創作文「外交官 黒田康作」 創作文レビュー 「美しき日々」 「夏物語」 「Police」 「GOOD.BAD.WEIRD」 「HERO」 「ICWR」 「IRIS」 「いつか」 「G.I.JOE」 「The Influence」 「I SAW THE DEVIL」 「外交官 黒田康作」 「G.I.JOE2」 「王になった男」 「RED2」 ひとりごと FILM TOUR '08 EVENT ARENA TOUR 2007 ON STAGE 2011 映画の話 雑誌・本 夢の話 ドラマの話 FILM TOUR 2012 ぷちオフ会など お芝居の話 日韓映画文化交流研究会 ON TOUR 2014 以前の記事
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||